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【発達検査WISC-Ⅴ】VCI(言語理解)とは?意味・特徴・結果の見方と家庭でできるサポート法と体験談

はじめに

お子さんの発達や学習について、どこが得意でどこが苦手か悩むことはありませんか?
WISC(ウィスク)検査は、子どもの知能や認知特性を総合的に評価できるツールで、
特に VCI(言語理解指標) は語彙力・抽象的推論・コミュニケーション能力を把握するのに役立ちます。


この記事では、実際に我が子が受けた WISC-VCIの体験談 を交えつつ、
家庭や学校でできる具体的な支援方法をわかりやすく解説します✨
VCIの理解を深めることで、学習や日常生活でのつまずきに早く気づき、
子どもの得意分野をさらに伸ばすサポートが可能になります📚

目次

  1. WISCとは?VCIの基礎知識
    WISC-VとWISC-IVの違い
    VCI(言語理解指標)とは
    VCIが示す力:語彙力・抽象的推論・コミュニケーション能力
  2. VCIを構成する下位検査と特徴
    • 類似(Similarities)テスト
    • 単語(Vocabulary)テスト
    • その他の下位検査
  3. VCI結果からわかる子どもの特性
    • 得意・不得意傾向
    • 発達障害(ASD/ADHD)との関連性
    • 学習面・日常生活での影響
  4. 家庭・学校でできる支援方法
    • 語彙強化トレーニング
    • 親・教師の関わり方
    • 教育的アプローチと学習支援のポイント
  5. 【WISC体験談】我が子のVCI結果
    • 支援プランの実践例
  6. よくある質問(Q&A)
  7. まとめ:VCIの理解と支援の重要性

1. WISCとは?(VCI)言語理解の基礎知識と意味

WISC-V(ウィスク5)とWISC-IVの違い

WISC(Wechsler Intelligence Scale for Children)は、子どもの知能を総合的に評価する検査です。
WISC-IVから改訂されたWISC-Vでは、評価の幅が広がり、より詳細に子どもの認知特性を把握できるようになりました。

特に VCI(言語理解指標) は、語彙力・抽象的推論・コミュニケーション能力など、
言語を使った理解力や表現力を測定する重要な指標です。

VCI(言語理解指標)とは?

VCIは「Verbal Comprehension Index」の略で、言葉の理解や表現力を示します。
語彙力や類似項目の理解力から、日常生活や学習における得意・不得意を見極めることができます。
言語理解が高い子どもは、読解や説明が得意ですが、数字や作業の記憶力が弱い場合は、生活や学習でつまずくことがあります。

VCI(言語理解)が示す力:語彙力・抽象的推論・コミュニケーション能力

VCIには以下の力が含まれます:

  • 語彙力:日常の言葉の理解や使用能力
  • 抽象的推論:物事の共通点や概念を理解する力
  • コミュニケーション能力:他者と効果的に意思疎通する力

VCIのスコアを知ることで、子どもの言語面の得意・不得意を把握でき、学習や生活支援に活かせます。

2. WISC:言語理解(VCI)を構成する下位検査と特徴

類似(Similarities)テストの評価ポイント

類似テストは、2つのものがどのように似ているかを答える課題です。
例えば「りんごとバナナはどう似ていますか?」という質問に答えます。
このテストは 抽象的推論力 を測るもので、論理的思考や説明力の指標にもなります。

単語(Vocabulary)テストの見方

単語テストは、語彙力や言葉の理解力を直接評価します。
語彙力が高い子どもは、文章理解や会話力が得意ですが、低い場合は補助的な学習が必要です。

その他の下位検査とVCIの関係

VCIは、複数の下位検査(類似・単語・理解など)から算出されます。
下位検査ごとの得点を確認することで、どの分野が得意か不得意かを把握し、具体的な支援計画を立てられます。

3. WISC結果:言語理解(VCI)からわかる子どもの特性

得意・不得意傾向の理解

VCIが高い子どもは、言語や読解力に優れ、説明や会話での表現が得意な傾向があります✨
しかし一方で、作業記憶や視覚空間能力が弱い場合もあり、学習や日常生活でつまずくことがあるため注意が必要です。

逆にVCIが低い場合は、語彙力や指示理解の補助が特に重要です。
家庭や学校での工夫次第で、子どもの得意をさらに伸ばし、不得意を補助できるため、VCIの理解はサポートの第一歩と言えます📚

発達障害(ASD/ADHD)との関連性

  • ASD(自閉スペクトラム症)
    VCIが高く出る傾向がありますが、個人差が大きいです。
  • ADHD
    注意力や作業記憶との関連があり、VCIだけでは全体像はわかりません。

結果の理解には、発達特性と学習状況を総合的に考えることが重要です。

学習面・日常生活での影響

VCIの特徴に応じて、次のような影響が見られることがあります:

  • 指示の理解や文章読解に差が出る
  • 会話での表現力にばらつきがある
  • 得意分野は自信につながるが、不得意分野ではつまずきやすい

4. WISC結果:言語理解(VCI)から分かる家庭・学校でできる支援方法

語彙強化トレーニングの具体例

  • 絵カードやフラッシュカードで新しい単語を覚える
  • 絵本の読み聞かせで表現力を伸ばす
  • 類似語や言い換えクイズで抽象的推論力を鍛える

親・教師の関わり方

  • 具体的で短い指示
    一度に複数の指示を出さず、簡単で明確な言葉にする
  • 成功体験を積ませる
    得意分野を活かす課題を取り入れる
  • 日常の声かけを工夫
    語彙や表現の幅を広げる言葉かけを意識する

教育的アプローチと学習支援のポイント

得意分野を伸ばしながら、不得意分野は補助や反復練習で支援。
これにより、学習への自信と意欲を育てることができます。

5. 【WISC体験談】我が子のVCI結果

我が子のWISC-VCI結果と向き合った日々

🧒 我が家の5歳の息子は、WISC-VCIの結果が平均値に近く、語彙力は比較的得意な方でした。
ただし語彙力の中でもばらつきがあり、説明はあまり得意ではないとの評価が出ました。
また、流動性推理や視覚空間能力は特に苦手でした。

家庭で取り入れたサポート例

  • 絵本の読み聞かせや語彙遊びで表現力を強化📖
  • 「3ヒントゲーム」で物を説明する練習🧩
    例:カニの場合
    ① 赤い生き物です
    ② はさみが付いています
    ③ 海岸や岩場にいます
  • パズルゲームで流動性推理や視覚空間能力を育成

このように、得意をさらに伸ばすと同時に、不得意分野を補助する取り組みを行うことで、
学習への自信と意欲が育まれ、日常生活でのつまずきも少なくなってくるそうです✨

支援プランの実践例

  • 絵本で知らない単語を紹介しながら日常会話で使用
  • 類似語カードで「○○と△△の共通点」を考える遊び
  • 幼稚園では短い指示を意識してもらう

🔍 振り返りと今後の学習・成長の見通し

WISC-VCIの結果を通して、子どもの 得意・不得意のバランス が見えてきます。
語彙力や説明力が得意な一方で、作業記憶や複数指示への対応に課題がある場合もあります。

家庭では絵本や語彙カードで言語力を伸ばし、学校では短く明確な指示や得意分野を活かした課題を取り入れることで、
子どもは自信を持って学びに向かえるようになります📚✨

VCIの理解を基にサポートを重ねることで、学習意欲や表現力はもちろん、日常生活での安心感も育ちます。
これからも 子どもの特性に合わせた支援 を意識することで、成長の幅はさらに広がります💡

6. よくある質問(Q&A)

WISCのVCIとは何ですか?

VCIは「Verbal Comprehension Index」の略で、言語理解や表現力を評価する指標です。
語彙力・抽象的推論・コミュニケーション能力が含まれます。

VCIが高いとどんな特徴がありますか?

語彙や読解力が得意で、説明や会話での表現力が高い傾向があります。
ただし、作業記憶や視覚空間能力が弱い場合もあります。

VCIが低い場合はどう対応すればいいですか?

語彙力や指示理解の補助が重要です。
絵カードや読み聞かせなどで言語力を支援すると効果的です。

WISC-VとWISC-IVの違いは何ですか?

WISC-Vでは評価項目が増え、認知特性をより詳細に把握できます。
VCIを含む5つの主要指標で総合的に評価します。

VCIの下位検査にはどんなものがありますか?

「類似(Similarities)」「単語(Vocabulary)」「理解(Comprehension)」などがあり、
それぞれ語彙力や抽象的推論力を評価します。

発達障害の子どもとVCIには関係がありますか?

ASDではVCIが高く出る傾向がありますが個人差があります。
ADHDでは注意力や作業記憶と関連し、VCIだけでは全体像はわかりません。

家庭でできるVCI支援法は?

絵本の読み聞かせ、語彙カード、類似語クイズ、日常会話での表現強化などがあります。

学校でできるVCI支援法は?

短く具体的な指示、得意分野を活かした課題設定、言語表現の幅を広げる声かけなどが効果的です。

VCIスコアの理解は学習面にどう活かせますか?

得意分野を伸ばしつつ、不得意分野を補助することで学習への自信と意欲を育てられます。

WISC検査の結果をどう読み解けばいいですか?

VCIだけで判断せず、作業記憶や知覚推理など他指標も含め、子どもの特性や学習状況を総合的に理解することが重要です。

まとめ

  • VCIを知ることは子どもの特性理解の第一歩
  • 得意・不得意に合わせた支援で学習意欲と自信を育てる
  • 家庭・学校での具体的サポートが子どもの成長につながる

VCIの理解と支援法を知ることで、子どもに合った教育や家庭での関わり方を見つけやすくなります。

📢次回予告

次回は、発達検査WISCでわかるFRI(流動性推理)|家庭・学校での支援法と体験談をお伝え予定です。
お楽しみに!

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 私は、2歳と4歳の発達障害の息子を育てているママです。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、現役保育士監修のもと、発達に特性のあるお子さんとの向き合い方や、日々の悩みに寄り添う情報をこのブログで発信しています。 「ことばがゆっくり」「感覚に敏感」「お友だちとの関わりがむずかしい」そんな日々のちょっとした困りごとに、私自身もたくさん向き合ってきました。 このブログでは、🔸わが子のリアルなエピソード🔸家庭でできる関わりの工夫🔸ママの心がふっと軽くなるヒントなどをお届けしています。 🍀「私だけじゃないんだ」そう思える場所が、ここで見つかりますように。どうぞ、気軽に読んでいってください☺️

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