はじめに
子どもの成長を見守る中で、「うちの子、他の子とちょっと違うかも…」「これって成長の一環なのかな?」と不安になる瞬間は、どの親にもあるのではないでしょうか。
私も息子の成長を見守る中で、同じような悩みを抱えました。
発達障害とは、子どもの成長や発達に影響を与える多様な状態を指します。
自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)など、その種類や特徴はさまざまですが、共通して見られる兆候があります。
この記事では、私自身の体験を交えながら、発達障害に見られる兆候や、早期発見と支援の重要性についてお伝えします。
早期に気づき、適切なサポートを行うことで、子どもの可能性を最大限に引き出し、自信を持って未来へと歩んでいく力を育むことができるはずです。
発達障害に見られる一般的な兆候
発達障害は、以下のような特徴を持つことがあります。
具体的な例も挙げながら説明しますので、お子さんの様子と照らし合わせてみてください。
1. コミュニケーションの遅れ
発達障害の子どもは、同年代の子どもに比べて言葉の発達が遅れることがあります。
- 言葉が出るのが遅い、言葉をうまく使えない、話す量が少ない、言葉の理解に時間がかかるなどの兆候があります。
- 非言語的なコミュニケーション(ジェスチャーや表情)にも課題が見られることがあります。
例
- 3歳を過ぎても単語しか話せない。
- 他人の目を見てコミュニケーションを取らない。
2. 社会的スキルの問題
他者との距離感を保つことや、社会的なルールを理解することが難しい場合があります。
- 他者との距離感がわからない、集団行動が苦手。
- 感情表現が一方的になることも特徴です。
例
- 友達と遊ぶときトラブルが多い
- 公園で遊んでいても他の子どもと関わろうとしない。
- 感情の変化を相手に伝えられない。
3. 反復的な行動やこだわり
自閉スペクトラム症(ASD)の場合、特定の物事に強いこだわりを持ち、同じ行動を繰り返すことがあります。
- 特定の物事や順序への強いこだわり、同じ行動を繰り返す。
- 特定のパターンを好む。
例
- 同じ道を通りたがる
- 毎日同じ服を着たがる
- 毎日同じ順番でしかおもちゃを並べない。
- 特定の動きを繰り返す。
4. 感覚の過敏さ
発達障害の子どもは、感覚過敏を抱えていることが多いです。
- 音や光、服の素材など、感覚に対して過剰な反応を示す。
例
- 洋服の縫い目やタグが痛いと感じ、頻繁に着替えたがる。
- 音の大きさに過剰に反応して耳を塞ぐ。
5. 集中力の欠如や過度の活動性
注意欠如・多動症(ADHD)の兆候として、集中力を持続することが難しかったり、じっとしていられない、計画を立てて物事を進めることが困難だったりします。
- 注意力が続かない、じっとしていられない、計画的な行動が苦手。
- 指示を守れない、落ち着きがないといった行動も見られます。
例
- 学校の授業中に座っていられず、教室を歩き回る。
- ひとつの遊びに集中できず、すぐに別のことに気が移る。
早期発見と支援の重要性
発達障害の兆候に気づき、早期発見し、適切な療育や支援を開始することで、子どもの潜在能力を引き出し、社会生活での適応スキルを育てることができます。
適切な支援は、親子の生活を大きく変える可能性を秘めています。
例
- 言語療法や療育プログラムを通じて、言葉や社会性のスキルが飛躍的に向上することがあります。
- 言葉の遅れに対して早期に言語療法を受けた子どもが、学校でのコミュニケーションが大幅に向上するケースもあります。
家庭でのサポート
親として子どもの発達に対する敏感な観察が求められますが、専門家のサポートを受けることも不可欠です。
例えば、家庭内でのサポートとして以下が役立ちます。
- ルーチンの確立
毎日の生活の中で安定した日課を作ることで、子どもに安心感を与えます。 - 感情表現の練習
絵本や感情カードを使い、子どもが自分の感情を言葉で表現できるようにする練習が効果的です。 - 専門家との連携
療育センターや学校の先生と連携し、子どもの成長を支えるための情報交換を積極的に行いましょう。
私の体験から感じた発達障害の兆候
息子が小さい頃から、どこか発達に違和感を覚えることがありました。
特に「感覚の敏感さ」や「こだわり」、「言葉の発達の遅れ」、そして「癇癪」は、早い段階から気になっていたポイントです。
外出先での強い癇癪や、いつも同じ順序で物事を進めたがる様子は、周りの子どもたちとは少し違うように感じていました。
「吃音」については、言語聴覚士の先生から発達に関連する可能性を指摘されたことで意識するようになりました。
療育先で吃音のある子どもも少なくないことを知ったとき「たしかに、吃音と発達の課題にはつながりがあるのかも」と感じました。
また、「目を合わせない」というも息子に見られる特徴でした。
私とは、目を合わせてくれていたので、2~3歳頃は、特に気にしたことはありませんでした。
しかし、幼稚園に通い始めると私以外の誰か(先生やお友達)との会話中には、目を逸らすことが多いことに気づいたのです。
そのとき、これは単に「恥ずかしがり屋」なのではなく、「他者とのコミュニケーションが苦手」というサインなのかもしれないと思うようになりました。
発達には個人差があると言われるため、「気にしすぎなのかな」と思うこともありましたが、やはり親として毎日接しているからこそ感じる違和感は無視できないものでした。
気になったら役所に相談を
息子が2歳の頃、「育てにくさ」や「強い癇癪」「言葉の遅れ」に悩み、市役所に2回相談したことがあります。
しかし、そのときは「まだ3歳まで様子を見ましょう」と言われ、すぐに具体的な支援を受けることはできませんでした。
後から知ったことですが、3歳までは発達に個人差が大きいため、専門家に相談しても「もう少し様子を見てください」と言われることが多いようです。
それでも、誰かに話を聞いてもらえたことで少し気持ちが軽くなりました。
一方で、次男の場合は状況が異なりました。
長男の療育で既に療育センターや児童発達支援、医療機関と繋がっていたため、長男の付き添いで次男を連れて行く中で、普段の様子を確認してもらうことができました。
そのため、次男が2歳を過ぎた頃から発語が少ないことを相談し、早期に療育へと繋げることができました。
このスムーズな流れが次男の支援においてとても心強いものとなりました。
母親の直感を大切に
最終的に、母親として毎日子どもと向き合っているからこそ感じる「直感」を信じることが大切だと実感しました。
家族や友人の意見ももちろん参考になりますが、やはり自分が「何か違う」と感じたその思いを無視せず、行動に移すことが必要だと思います。
結果的には、3歳児健診で他の子どもたちとの明確な違いが明らかになり、息子の発達について本格的に向き合うことを決意しました。
この経験が療育への一歩を踏み出す大きなきっかけとなり、息子を支える環境を整えることができました。
その結果、家族全体にも安心感が生まれ、日々の生活が少しずつ前向きになりました。
関連記事:「【体験談】発達障害の兆候と3歳児検診が転機となった療育への一歩」もお読みください。
まとめ
発達障害の兆候に気づくことは、子どもの未来をより良くするための第一歩です。
兆候が見られた場合は、専門家に相談し、早期に適切な対応を検討しましょう。
家庭や学校、療育センターでのサポートを活用し、子どもが自信を持って成長できる環境を整えることが重要です。
次回予告
次回は「発達障害の種類と特徴」について詳しくお話しします。
ぜひご覧ください!
参考情報
国立成育医療研究センター - 発達障害に関する研究と支援を行っており、親や医療従事者向けの情報も充実しています。
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/geka/hattatsu-hyoka.html
日本発達障害ネットワーク(JDDnet) - 発達障害に関する情報提供や支援体制の構築に取り組む団体です。
https://jddnet.jp/
全国発達支援センター協会 - 各地域の発達支援センターに関する情報や、各地の療育センターの連絡先を提供しています。
https://www.cdsjapan.jp/
厚生労働省 発達障害情報・支援センター - 発達障害に関する政策や支援制度、各種ガイドラインなどが紹介されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/hattatsu/index.html