はじめに
「ひらがなは書けるようになったけれど、小さい『っ』をよく忘れる。」
「『きょうりゅう』になると、小さい『ゅ』が分からなくなる。」
「計算はできるのに、文章問題になると式を間違える。」
小学1年生の1学期を終えて、そんな小さなつまずきが気になっていませんか?
1学期には、ひらがなや数、たし算など、たくさんのことを学びます。
基本的な問題はできるようになっていても、
- 小さい「っ」
- のばす音
- 「ゃ・ゅ・ょ」
- 助詞
- 絵を見て言葉を書く
- 文章を読んで答える
- 数の規則を見つける
- 算数の文章問題
など、少し形が変わると迷ってしまうこともあります。
そこで今回は、
小学1年生の1学期で「分かっているつもりでも迷いやすい問題」を中心にした、夏休み総復習プリントを作りました。
ただ問題をたくさん解くプリントではありません。
今回の目的は、
「できないところをたくさん見つけること」ではなく、
「あと少し練習するとよさそうなところを見つけること」
です。
夏休みの最初に取り組めば、
「ひらがなは大丈夫そう。」
「小さい『っ』をもう少しやってみよう。」
「文章問題を復習しておこう。」
と、その後の家庭学習の目安にもできます。
前回は「何を復習する?」今回は「どこが苦手?」を見つけるプリント
以前の記事では、小学1年生の夏休みは予習よりも、まず1学期の復習を大切にしたいという内容を紹介しました。
また、
- ひらがな・カタカナ
- たし算・ひき算
- 時計・数・文章問題
- 音読・読書
など、夏休みに復習しておきたい内容もまとめています。
今回のプリントは、その記事の実践編です。
「復習が大切なのは分かった。でも、うちの子は何を復習したらいいんだろう?」
そんなときに、実際に問題を解いて確認できるようにしました。
前回の記事
夏休みの学習法を考える
↓
何を復習するか決める
↓
夏休みの学習計画を立てる
今回の記事
総復習プリントを解く
↓
つまずいている問題を見つける
↓
その問題を中心に復習する
このように、2つの記事をセットで使えるようにしています。
あえて「簡単な問題だけ」にはしませんでした
小学1年生の総復習だからといって、基本問題だけを並べるのではなく、少し考えないと答えられない問題も入れました。
なぜなら、簡単な問題だけでは「できた!」で終わり、本当に迷いやすいところが見えにくいことがあるからです。
たとえば、
「きょうりゅう」を自分で書こうとすると、「きようりゆう」になってしまうことがあります。
計算も同じです。
「2+4」はできても、
りんごが2こあります。
4こもらいました。
なんこになりましたか。
になると、どの式を使えばいいのか迷うことがあります。
今回のプリントでは、こうした「分かっているようで迷いやすいところ」を意識して問題を選びました。
夏休み総復習プリント①|「書ける」だけでなく「使える?」をチェック
プリント①では、数とひらがなを中心に復習します。
① 数のならび
ただ1、2、3……と数えるのではなく、
2、4、( )、8、10
9、7、5、( )、1
など、数の並び方を考える問題にしました。
「数字は読める・書ける」から一歩進んで、数の規則に気付けるかを確認できます。

② ひらがな
ひらがなは、
なぞる
↓
お手本を見て書く
↓
何も見ないで書く
の3段階です。
「読めるけれど書けない。」
「見ながらなら書ける。」
「何も見なくても書ける。」
同じひらがなでも、どこまでできるかは違います。
できる段階を確認してみましょう。

③ のばす音
「とけい」
「おねえさん」
「びょういん」
「こうえん」
「ゆうえんち」
などを取り上げました。
特に、
「え」と「い」
「う」と「お」
で迷いやすい言葉を中心にしています。
声では分かっていても、文字にすると迷いやすいところです。

④ 小さい「っ」
「らっぱ」
「しっぽ」
「きって」
など、小さい「っ」が入る言葉を練習します。
小さい「っ」は、音読では正しく読めていても、書くと抜けてしまうことがあります。
イラストを見ながら自分で言葉を声に出すと、音にも注目しやすくなります。

⑤ よう音「ゃ・ゅ・ょ」
今回のプリントで、特に重点的に復習できるようにしたのが「ゃ・ゅ・ょ」です。
「きゅうり」
「きょうりゅう」
「きゅうしょく」
「しゃしん」
「じゃぐち」
「じょうろ」
「みょうじ」
「りゅう」
「りゅうぐうじょう」
など、いろいろな言葉を用意しました。
単純に「ゃ・ゅ・ょ」を書くだけではなく、実際の言葉の中で正しく使えるかを確認できます。

夏休み総復習プリント②|少し考える問題を多めにしました
2枚目は、さらに「自分で考えて答える問題」を多くしています。
⑥ 絵を見て書こう
ここでは文字のヒントをなくしました。
絵を見て、
「これは何?」
↓
言葉を思い出す
↓
音を考える
↓
ひらがなで書く
という流れになります。
「ひらがな一文字なら書けるけれど、言葉になると難しい」という場合にも、つまずきが見つけやすい問題です。

⑦ 絵を見て名前を書こう|似たものを見分ける
「たんぽぽ」と「ひまわり」
「きつね」と「いぬ」
「ほし」と「つき」
「てがみ」と「きって」
「ピアノ」と「ラッパ」
など、似ていたり関連していたりするものを並べました。
選択肢はありません。
絵を見て、自分で名前を思い出して書く問題です。

⑧ 助詞
「こうえん( )いきます。」
「がっこう( )いきます。」
など、文章の中に入る助詞を考えます。
ひらがなそのものではなく、文章の中で正しく使えるかを見る問題です。

⑨ 読解「おおきなかぶ」
教科書の「おおきなかぶ」を読みながら、答えが書かれているところを探す練習にしました。
さらに、
「 」、。にも注目します。
内容は理解できていても、
「本文から答えを探す」
「必要な部分を書き写す」
「かぎかっこや句読点まで書く」
となると難しくなることがあります。
国語の文章問題につながる力を確認できます。

⑩ しりとり
しりとりも、文字ではなくイラストだけにしました。
たとえば、
いるか → からす → すいか
を、すべて絵から考えます。
そのため、
絵の名前を思い出す+最後の音を見つける+次の言葉につなげる
という複数の力を使います。
遊び感覚で取り組める問題です。

⑪ 算数の文章問題
最後は、あえて単純な計算式だけではなく文章問題にしました。
「咲いた」
「もらった」
「飛んできた」
という、数が増える場面を取り上げています。
計算そのものは難しくありません。
ポイントは、
文章を読んで「数が増えた」と判断し、自分で式を作れるかどうか。
「計算はできるのに文章問題が苦手」という場合にも、確認しやすくしています。

間違えた問題は、夏休みの復習ポイント
このプリントは、100点を取ることが目的ではありません。
間違えた問題があれば、そこが「もう少し練習してみよう」というサインです。
小さい「っ」で迷ったら、小さい「っ」。
文章問題で迷ったら、文章問題。
間違えたところだけを少しずつ復習することで、全部を最初からやり直さなくても、必要な学習に取り組みやすくなります。
このように、間違えた問題を次の学習につなげる使い方がおすすめです。
まず解く→苦手を見つける→そこだけ復習
夏休みだからといって、1学期の内容を全部最初から勉強し直す必要はありません。
今回のプリントを使って、
① まず解いてみる
↓
② 間違えたところを確認する
↓
③ 苦手なところだけ少し復習する
という流れにすると、何を勉強すればいいのか分かりやすくなります。
できた問題についても、
「ここはもう大丈夫そうだね!」
と確認できます。
「できること」と「もう少し練習すること」を分ける。
それが今回の総復習プリントの一番の目的です。
【無料ダウンロード】小学1年生 夏休み総復習プリント
今回作成したプリントは、無料でダウンロードできます。
夏休み総復習プリント①
数のならび・ひらがな・のばす音・小さい「っ」・よう音
を中心にしています。


夏休み総復習プリント②
絵を見て書く・似たもの・助詞・読解・しりとり・算数の文章問題
を中心にしています。


前回の「夏休み学習法」と一緒に使うのがおすすめ
「そもそも夏休みは、予習と復習のどちらをすればいい?」
「国語や算数は何を復習したらいい?」
「毎日の勉強はどう進めればいい?」
という方は、前回の記事も参考にしてみてください。
前回の記事で紹介した「夏休み復習シート」も無料でダウンロードできます。
→【無料ダウンロード】小学1年生 夏休み復習シート付き|予習より復習がおすすめ!2学期につながる学習法
前回の記事で「夏休みの勉強の進め方」を確認し、
今回のプリントで「実際にどこが苦手なのか」を確認する。
この順番で使うと、夏休みに何を復習するか決めやすくなります。
まとめ|「全部復習」ではなく「苦手を見つける」ための総復習プリント
今回の「夏休み総復習プリント」は、1学期に習った内容をただ広く復習するためのプリントではありません。
小さい「っ」・のばす音・よう音・助詞・文章読解・しりとり・数のならび・算数の文章問題など、
小学1年生が迷いやすいポイントを中心にまとめました。
できた問題は、
「ここはもう大丈夫そう!」
間違えた問題は、
「夏休みにもう少し練習してみよう!」
それが分かれば十分です。
前回の記事で夏休みの学習方法を考え、今回のプリントで実際に苦手なところを確認する。
そして、見つかったところだけを少しずつ復習する。
夏休みの勉強を「全部やらなきゃ」と考えるのではなく、お子さんに今必要な復習を見つけるためのチェックプリントとして、
ぜひ活用してみてください。
この形なら、前回の記事との違いも最後にもう一度伝わり、今回の記事の「苦手発見プリント」という目的もきれいに締まります。