はじめに|「言葉のリズム」は絵本でも育てられる
「子どもの吃音が気になる」
「発語を促したいけれど、練習っぽいことは嫌がる」
「親子で楽しくできる言葉遊びを知りたい」
そんなときに、わが家で取り入れてよかったのが、絵本『だるまさんが』シリーズでした。
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『だるまさんが』は、短い言葉・くり返し・リズム・動きのまねが楽しめる絵本です。
吃音を「治す絵本」ではありません。
けれど、言葉のリズムを感じたり、声を出す楽しさを味わったり、親子で安心してやりとりするきっかけになりやすい絵本だと感じています。
わが家では、吃音のある長男と、言葉の発達がゆっくりだった次男の両方に、読み聞かせでよく使っていました。
この記事では、実体験をもとに、
- 『だるまさんが』が言葉のリズム遊びに向いている理由
- 吃音や発語が気になる子への読み聞かせの工夫
- わが家で感じた変化
- 無理なく続けるコツ
- 関連する絵本やグッズ
をまとめます。
※この記事は、医療的な診断や治療の代わりではありません。吃音や発語の困りごとが続く場合は、言語聴覚士や専門機関への相談も検討してください。
『だるまさんが』が言葉のリズム遊びに向いている理由

『だるまさんが』シリーズの魅力は、とにかく言葉がシンプルでリズムがよいことです。
「だ・る・ま・さ・ん・が」
という短いフレーズのくり返しは、子どもが真似しやすく、言葉の流れを感じやすいです。
さらに、絵の動きも分かりやすいため、言葉だけでなく体の動きでも参加できます。
発語が少ない子でも、
- 笑う
- 指差す
- 体を動かす
- ページをめくる
- 一部の音だけまねする
といった形で参加しやすいのが大きな魅力です。
吃音がある子にとっても、「正しく言う」より「楽しく参加する」絵本として使いやすいと感じました。
吃音の子には「言わせる」より「一緒に楽しむ」が大切

吃音があると、親はつい、
「言えるようにしてあげたい」
「練習した方がいいのかな」
「今なら言えそう」
と思ってしまうことがあります。
でも、言葉を無理に言わせようとすると、子どもにとってはプレッシャーになることもあります。
『だるまさんが』を読むときも、目的は「言わせること」ではありません。
大切なのは、
- 親が楽しそうに読む
- 子どもが笑う
- 体を動かす
- 声が出たら受け止める
- 出なくてもOKにする
ことです。
わが家でも、最初から「言ってみて」とはあまり言わず、私が大げさに読んだり、動きをまねしたりしていました。
すると、子どもの方から自然に「びよーん」「どてっ」のような音をまねすることがありました。
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2歳頃|発語が少ない子にも使いやすかった
最初に『だるまさんが』をよく読んだのは、次男の言葉の遅れが気になっていた時期でした。
次男は当時、言葉が少なく、自分からたくさん話すタイプではありませんでした。
でも『だるまさんが』は、ページをめくるだけで反応しやすく、
- 絵を見て笑う
- 動きをまねする
- 声を出す
- 何度も読んでと持ってくる
という姿が見られました。
特に、短いフレーズと分かりやすい動きがあるので、「言葉を話す前の参加」がしやすかったです。
発語がまだ少ない子でも、声を出す前の土台として、親子で楽しみやすい絵本だと感じました。
4歳頃|吃音のある長男にもリズム遊びとして使いやすかった
長男は4歳頃、吃音が強く出ていた時期がありました。
話したいことはあるのに、最初の音が出にくかったり、同じ音を何度も繰り返したりして、本人も苦しそうなことがありました。
そんな時期でも、絵本のリズムに乗ると、普段より声が出やすいことがありました。
『だるまさんが』は、
- 短い
- 繰り返しが多い
- 展開が予測しやすい
- 動きで参加できる
- 親子で笑いやすい
ので、吃音がある子にも取り入れやすかったです。
もちろん、絵本だけで吃音がなくなったわけではありません。
でも、「話すことは楽しい」「声を出しても大丈夫」と感じる時間にはなっていたと思います。
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わが家でやってよかった読み聞かせの工夫

1. 親がリズムよく読む
最初は子どもに読ませようとせず、親がリズムよく読みます。
「だ・る・ま・さ・ん・が」
と少し区切って読むと、子どももリズムを感じやすいです。
手拍子を入れても楽しいです。
2. 動きをまねする
『だるまさんが』は、動きのまねがしやすい絵本です。
声が出にくいときでも、体の動きで参加できます。
「びよーん」
「どてっ」
「ぷしゅー」
のような場面では、親子で一緒に動くと、自然と笑いが生まれます。
▶ 【言葉が遅い子に】口の動きをマネして発語を促す遊び|家庭でできる練習法
3. 子どもに言わせようとしない
「言ってごらん」
「もう一回言って」
「ちゃんと言って」
は、できるだけ避けました。
言葉が出たときは喜びますが、出なくても読み進めます。
吃音がある子には、「言えたかどうか」よりも「一緒に楽しめたか」を大切にした方が続けやすいです。
4. 同じ本を何度も読む
大人は「また同じ本?」と思うことがありますが、子どもにとってはくり返しが安心になります。
内容が分かっているからこそ、次に何が来るか予測でき、参加しやすくなります。
わが家でも、何度も読むうちに、子どもが先に笑ったり、動きをまねしたりするようになりました。
▶ 吃音の子に家庭でできる遊びと練習|親子で話しやすさを育てる方法
体験談|兄弟で一緒に楽しめた「ことばの時間」

わが家では、長男の吃音と、次男の発語のゆっくりさがあり、言葉について悩むことが多くありました。
そんな中で、『だるまさんが』は兄弟で一緒に楽しめる絵本でした。
長男はリズムに乗って声を出しやすく、次男は動きをまねしながら言葉に触れられる。
2人とも同じように楽しめるのが、とてもよかったです。
特に印象に残っているのは、長男が「びよーん」と言いながら体を伸ばし、次男がそれを見て笑ってまねしていた場面です。
言葉の練習というより、親子・兄弟で笑う時間。
でも、その中で自然と声が出たり、まねしたり、言葉に興味を持ったりしていました。
「ことばを育てる時間」は、机に向かう練習だけではないんだなと感じました。
『だるまさんが』で育ちやすい力
『だるまさんが』シリーズは、言葉だけでなく、いろいろな発達の土台にもつながります。
| 育ちやすい力 | 内容 |
|---|---|
| 言葉のリズム | 短いフレーズをくり返し楽しめる |
| 模倣力 | だるまさんの動きをまねできる |
| 発語のきっかけ | 擬音語・擬態語を声に出しやすい |
| 注意の共有 | 親子で同じページを見て笑える |
| 見通し | 次の展開を予測しやすい |
| 自信 | 「知っている」「できる」が増えやすい |
吃音や発語が気になる子にとって、こうした「楽しく参加できる経験」はとても大切だと感じます。
家庭で使いやすい絵本・ことば遊びグッズ
わが家では、まず『だるまさんが』から読み始めました。
気に入ったら、『だるまさんの』『だるまさんと』も一緒にそろえると、親子のことば遊びの幅が広がります。
- 『だるまさんが』単品
- 『だるまさん』シリーズ3冊セット
- リズム遊びに使えるタンバリン
- 絵本収納グッズ
- 言葉カード・絵カード
- 読み聞かせに関する親向け本
よくある質問
『だるまさんが』は何歳から読めますか?
赤ちゃん向け絵本としても人気がありますが、発語やリズム遊びの目的なら、2歳以降でも十分楽しめます。年齢よりも、子どもが興味を持つかを大切にするとよいです。
吃音に効果がありますか?
『だるまさんが』だけで吃音が治るわけではありません。
ただ、言葉のリズムを感じたり、親子で安心して声を出すきっかけにはなりやすい絵本です。
発語が遅い子にも使えますか?
使いやすいです。
言葉を言わせるのではなく、笑う・まねする・指差す・ページをめくるなど、言葉以外の参加も大切にすると取り入れやすいです。
読むときのコツはありますか?
ゆっくり、リズムよく、表情をつけて読むのがおすすめです。
子どもが言わなくても、親が楽しそうに読むだけで十分です。
毎日読んだ方がいいですか?
無理に毎日でなくて大丈夫です。
子どもが「読んで」と持ってきたときや、親子で落ち着いて読めるタイミングで続けるのがおすすめです。
子どもが興味を持たないときは?
無理に読ませなくて大丈夫です。
親が楽しそうに読んだり、ぬいぐるみに読んであげたりすると、あとから興味を持つこともあります。
兄弟で一緒に読めますか?
読めます。
わが家でも、長男と次男が一緒に楽しめました。年齢差があっても、動きやリズムで参加しやすい絵本です。
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まとめ|『だるまさんが』は言葉を責めないリズム遊びになる
『だるまさんが』は、吃音や発語が気になる子にとって、「言葉を練習する絵本」というより、言葉を楽しむ絵本です。
- 短い言葉でまねしやすい
- リズムに乗りやすい
- 動きで参加できる
- くり返しで安心できる
- 親子で笑える
こうした特徴があるからこそ、子どもが無理なく言葉に触れやすいのだと思います。
わが家でも、長男の吃音、次男の発語のゆっくりさに悩む中で、『だるまさんが』は親子で笑える大切な絵本でした。
吃音を治すために読むのではなく、子どもの「話したい」「まねしたい」「一緒に笑いたい」という気持ちを育てるために読む。
そんなふうに取り入れると、親子の時間が少しやわらかくなるかもしれません。