はじめに
「動物を3つ教えて」と聞くと、なかなか言葉が出てこない。
好きなことならたくさん話せるのに、「今日の給食は?」「学校で何をした?」と聞くと、「分からない」で終わってしまう。

そんなことはありませんか?
我が家の4歳の次男も、好きなことについてはよく話します。
ところが、「動物をいくつか教えて」など、知っている言葉を頭の中から探して答える質問では、思っていたより言葉が出てこないことに気づきました。
動物を知らないわけではありません。絵を見れば名前を言えますし、ヒントがあると思い出せます。
もしかすると、知らないのではなく、頭の中にある言葉を探して取り出すことが難しいのかもしれないと思いました。
そこで、幼児から小学生まで無料で遊べる知育ゲーム、
「ことばの引き出し|おもいだし探検隊」
を作りました。
時間制限や不正解の×印はありません。すぐに答えが出なくても、少しずつヒントを見ながら、自分のペースで言葉を思い出せます。
「知っている」と「すぐに言える」は同じではない
例えば、「動物を5つ教えて」と聞かれたとします。
簡単な質問に見えますが、答えるためには、
- 「動物」という仲間を理解する
- 頭の中から動物の名前を探す
- 見つけた言葉を声に出す
- すでに言った動物と重ならないようにする
- 必要な数まで考え続ける
といった作業が必要です。
絵を見て「ゾウ」と答える場合と、何も見ずに動物の名前を探す場合では、難しさが違います。
また、慎重な子は、
「これは動物で合っているかな?」
「間違えたらどうしよう」
と考えて、知っている言葉でも言いにくくなることがあります。
そのため、このゲームでは、いきなりたくさん答えることを求めません。
まずは1つ。慣れてきたら2つ、3つと、少しずつ言葉の引き出しを探します。
「ことばの引き出し」はどんなゲーム?
画面に表示されたお題を見て、思いついた言葉を声に出します。
答えを言えたら、画面の「いえた!」を押します。
音声認識や文字入力は使用しません。機械の聞き間違いで不正解になることもなく、クラスのお友だちの名前など、答えた内容がゲームに保存されることもありません。
すべての枠を埋めると紙吹雪が出て、ごほうびガチャを1回回せます。
8つのコース・全98問
「ことばの引き出し」には、幼児向けのやさしい問題から、小学生向けの問題まで、8つのコースがあります。
1.ゆっくり探す
身近な仲間の言葉を探すコースです。
- 動物を1つ
- 食べ物を2つ
- 乗り物を3つ
- 色を5つ
- 形を3つ
- 冷たいものを3つ
- 手で持てるものを5つ
などのお題があります。
最初は1~2個から始められるので、4歳の次男にも取り組みやすい内容です。
2.条件から探す
2つの条件に合う言葉を探します。
例えば、
- 赤い食べ物
- 空を飛ぶ生き物
- 白い動物
- 丸くて遊ぶもの
- 学校で使う四角いもの
などです。
画面には「赤い+食べ物」のように条件が残ります。何を考えるのか途中で分からなくなりやすい子も、確認しながら答えられます。
3.音から探す
言葉の最初の音や、言葉に含まれる音から探します。
- 「か」から始まる言葉
- 「さ」から始まる言葉
- 小さい「っ」が入る言葉
- 「きゅ」が入る言葉
- 「しゃ」が入る言葉
- のばす音が入る言葉
などを収録しました。
言葉を思い出すだけでなく、拗音・促音・長音を意識する練習にもつながります。
4.今日のこと
今日の出来事を、頭の中でもう一度たどるコースです。
- 今日の昼ごはんで食べたもの
- 今日、学校でしたこと
- 休み時間にしたこと
- 今日、楽しかったこと
- 今日、難しかったこと
- 今日、先生と話したこと
- 今日、頑張ったこと
- クラスで知っているお友だち
などのお題があります。
「今日どうだった?」では質問の範囲が広く、答えにくいことがあります。
そこで、「昼ごはん」「休み時間」「先生と話したこと」のように、思い出す場面を小さく分けました。
5.場所から探す
頭の中で場所を思い浮かべながら、そこにあるものを探します。
- 教室にあるもの
- 学校の玄関にあるもの
- 校庭にあるもの
- ランドセルに入っているもの
- 放課後等デイサービスにあるもの
- 公園で見たもの
- スーパーにあるもの
- お風呂や寝室にあるもの
などを収録しています。
「教室を前から見回してみよう」「ランドセルを開けてみよう」など、思い出すときの見方もヒントにしています。
6.自分のこと
正解のない質問に答えるコースです。
- 好きな食べ物
- 好きな遊び
- 好きな動物
- 得意なこと
- 欲しいもの
- 行きたい場所
- またやりたいこと
- 今、気になっていること
自分が思ったことが答えなので、間違いを気にしやすい子にも取り組みやすい内容です。
7.順番に思い出す
小学生のお兄ちゃんにも使いやすいコースです。
- 朝起きてからしたこと
- 学校に着いてからしたこと
- 給食の前にしたこと
- 家に帰ってからしたこと
- お風呂に入るときの順番
- 寝る前にすること
- 今日の授業
を、3つの順番に分けて話します。
画面には、
①さいしょ
②つぎ
③さいご
の枠が表示されます。
答えた後も表示が残るため、複数のことを頭の中だけで覚えておく負担を減らせます。
8.いっこずつリレー
兄弟や親子で交互に答える協力コースです。
「動物」「食べ物」「学校にあるもの」などを、1人1個ずつ答えます。
競争ではありません。2人で力を合わせて、すべての枠を埋めたら成功です。
下の子が止まったときに、上の子がヒントを考える遊び方もできます。
思い出せないときは4段階のヒント
言葉が出てこないときは、「ヒントがほしい」を押します。
ヒントは、少しずつ具体的になります。
例えば「動物を1つ教えて」なら、
- 動物園を思い出してみよう
- 大きな動物は?
- 「ぞ」から始まるよ
- ゾウもいるね
という順番です。
最初から答えを見せるのではなく、場所や特徴、最初の音を手がかりにして、自分で思い出せるようにしました。
ヒントを使って答えた場合も大成功です。
時間制限と×印を使わない理由
我が家の小学1年生の長男は、勉強の間違いをチェックされたり、×印を付けられたりすることに強い抵抗があります。
次男も慎重なところがあり、「間違っているかもしれない」と思うと、答えを言いにくくなることがあります。
そこで、このゲームには、
- 制限時間
- ×印
- 不正解のブザー
- 他の子との点数比較
を入れていません。
すぐに思い出せなくても、「今、頭の中を探しているところ」と考え、ゆっくり待てる作りにしました。
ただし、このゲームは子どもの発達や言葉の状態を判定するものではありません。言葉や会話について気になることが続く場合は、園・学校の先生や専門職など、普段のお子さんを知る人に相談してください。
ごほうびガチャと図鑑
お題を最後まで答えると、紙吹雪が出て、ごほうびガチャを回せます。
ガチャには、
- ティラノサウルス
- スピノサウルス
- トリケラトプス
- フェニックス
- グリフォン
- ロボット
- 正義のヒーロー
- UFO
- 黄金の宝箱
- 時を止める砂時計
など、全32種類のイラストが入っています。
同じ端末では、直近6回に出た仲間がすぐに繰り返し出ないようにしています。
一度出た仲間が再び出た場合は、⭐が増えます。集めた仲間は、ごほうび図鑑で確認できます。
年齢別のおすすめの使い方
4歳頃
最初は「ゆっくり探す」から始めます。
1個答える問題を選び、思い出せなければ早めにヒントを使います。
答えを急かさず、1つ言えたら終わりでも構いません。
幼児後半から小学校低学年
「条件から探す」「音から探す」「今日のこと」がおすすめです。
3~5個すべて言えない日も、「今日は2個見つかったね」と、できたところまでを認めます。
小学生
「順番に思い出す」や「場所から探す」を使います。
学校であったことを聞くときは、ゲームを尋問のように使わず、保護者も自分の今日の出来事を一緒に話すと遊びやすくなります。
実際に遊ぶときに大切にしたいこと
答えを急かさない
質問の後は、少し待ちます。
黙っている時間は、何も考えていない時間ではなく、頭の中を探している時間かもしれません。
ヒントを使うことを失敗にしない
ヒントを使って思い出せた経験も、「自分で答えられた」経験です。
「ヒントなしで言えなかった」ではなく、「このヒントなら思い出せた」と捉えます。
答えを厳しく判定しない
例えば「赤い食べ物」で、少し迷う答えが出ることもあります。
そんなときは、すぐに不正解にせず、
「どうしてそう思ったの?」
「赤いところがあるのかな?」
と会話を広げてもよいと思います。
まとめ
好きなことは話せるのに、質問されると言葉が出てこない。
絵を見れば分かるのに、自分の頭の中から探すことが難しい。
そんなとき、「知らない」「覚えていない」と決めつけず、思い出すための手がかりを少し加えると、言葉が出てくることがあります。
「ことばの引き出し」は、
- 仲間から探す
- 条件から探す
- 音から探す
- 場所から探す
- 今日の出来事から探す
- 順番に思い出す
という複数の方法で、頭の中の言葉を探す無料ゲームです。
答えがすぐに出なくても大丈夫。
忘れたんじゃないよ。今、頭の中を探しているよ。
そんな気持ちで、親子でゆっくり遊んでみてください。