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登園前に泣く幼児への声かけ|不安をやわらげる7つの言葉

登園前に涙が出ている男の子に母親がやさしく声をかけるイラスト

はじめに

朝の登園前、涙が止まらない。

「幼稚園に行きたくない」
「ママと離れたくない」
「園の前まで来たのに、動けない」

そんな姿を見ると、親もつらくなりますよね。

幼児期は、分離不安や新しい環境への緊張から、登園前に不安が強く出ることがあります。

そんなとき、親の声かけひとつで、子どもの心が少しずつ落ち着くことがあります。

登園前に不安が強い子への声かけは、子どもの心を支える大切な関わりのひとつです。

この記事では、登園前の不安をやわらげるために、家庭で使いやすい声かけを場面別に紹介します。

登園前に不安が強い子への声かけの基本

不安な子どもにとって大切なのは、「ママやパパは自分の味方だ」と感じられることです。

だからこそ、まずは 「共感」と「受容」 の言葉を優先します。

声かけの順番は、次の3つを意識すると分かりやすいです。

  1. 共感する
    「行くのがこわいんだね」「ドキドキしてるんだね」
  2. 受け止める
    「そう感じてもいいよ」「泣いちゃうくらい頑張ってるんだね」
  3. 安心を伝える
    「ママは応援してるよ」「帰ったら一緒におやつを食べようね」

この順番で声をかけると、子どもは「自分の気持ちを分かってもらえた」と感じやすくなります。

不安をすぐに消そうとするより、まずは「不安でも大丈夫」と伝えることが大切です。

登園前の不安をやわらげる声かけ7選

1.「朝はちょっと不安になっちゃうね」

子どもの不安を否定せず、まず気持ちに名前をつけます。

「そんなことで泣かないの」ではなく、
「不安なんだね」
「ドキドキしているんだね」
と受け止めるだけでも、子どもは安心しやすくなります。

2.「泣いても大丈夫だよ」

登園前に泣くと、大人はつい「泣かないで」と言いたくなります。

でも、泣くこと自体は悪いことではありません。

「泣いても大丈夫」
「涙が出るくらい頑張っているんだね」

と伝えることで、子どもは自分の気持ちを否定されずにすみます。

3.「行きたくない気持ち、分かってるよ」

「行きたくない」と言われたとき、すぐに説得しようとすると、子どもは余計に不安になることがあります。

まずは、

「行きたくない気持ち、分かってるよ」
「離れるのがさみしいんだね」

と受け止めます。

気持ちを分かってもらえたあとで、少しずつ次の行動に移りやすくなります。

4.「ママは応援しているよ」

登園は、子どもにとって小さな挑戦です。

離れている間もつながっていると感じられる言葉があると、安心しやすくなります。

「ママは応援しているよ」
「帰ってきたら話を聞くね」
「先生と一緒に待っているね」

など、離れても安心できる言葉を伝えます。

5.「園で楽しかったこと、あとで教えてね」

不安が強いとき、子どもの頭の中は「行きたくない」でいっぱいになりやすいです。

そんなときは、園での時間が終わったあとの見通しを伝えるのもひとつです。

「帰ってきたら、楽しかったことを教えてね」
「帰ったら一緒におやつを食べようね」

先の安心が見えると、今の不安が少しやわらぐことがあります。

6.「まず玄関まで行ってみよう」

不安が強い子にとって、「園に行く」は大きすぎる目標に感じることがあります。

そんなときは、行動を小さく分けます。

「まず靴を履こう」
「玄関まで行ってみよう」
「門まで一緒に行こう」
「先生におはようだけ言ってみよう」

小さな一歩にすると、子どもも動き出しやすくなります。

7.「帰ったら一緒に〇〇しようね」

登園前の不安には、「帰ってこられる」「また会える」という見通しが大切です。

「帰ったら一緒に絵本を読もうね」
「帰ったらおやつを食べようね」
「帰ったらぎゅーしようね」

など、帰宅後の安心を伝えておくと、離れる不安が少し軽くなることがあります。

不安が強く泣き続けるときの声かけ

泣き続けているときは、言葉で説得するよりも、静かに寄り添う方が落ち着きやすいことがあります。

使いやすい声かけは、次のような言葉です。

「今はまだ行きたくないんだね」
「少しだけ座って休もうか」
「泣いても大丈夫。落ち着いたら一緒に考えようね」

泣いているときは、理屈よりも安心感が大切です。

抱きしめる。
背中をなでる。
目線を合わせる。
声のトーンを落とす。

それだけでも、「大丈夫」「そばにいるよ」という気持ちは伝わります。

▶ 車での移動に不安がある場合の具体例は、3歳が車で泣くとき|道が違うと不安になる次男への予告と声かけ【体験談】で紹介しています。行き先やその後の予定を、短く伝えるようにした経験をまとめました。

登園後に使える声かけ

登園できたあとも、声かけは大切です。

「泣いていたけど、園まで行けたね」
「先生と一緒に入れたね」
「不安だったけど、頑張ったね」

ポイントは、「泣かなかったこと」だけをほめるのではなく、できた行動を見つけることです。

泣いても園まで行けた。
先生と一緒なら教室に入れた。
帰ってから園の話ができた。

それも大切な一歩です。

寝る前にできる安心の声かけ

登園前の不安は、朝だけでなく夜から始まることもあります。

寝る前に安心できる言葉をかけておくと、翌朝の不安が少し軽くなることがあります。

「明日も一緒に玄関まで行こうね」
「先生が待っているね」
「今日もよく頑張ったね」
「明日の朝、不安だったら教えてね」

スキンシップがあると、子どもは安心しやすくなります。

寝る前に短くても安心できる時間を作ることで、翌朝の登園につながりやすくなります。

登園前の不安を強めやすいNGワードと代替表現

不安な子にとって、否定・比較・急かす言葉は負担になりやすいです。

NGワード代替表現
泣かないの!泣いても大丈夫だよ
早くして!まず靴を履いてみよう
みんな行ってるよ〇〇ちゃんのペースで大丈夫
置いていくよママはここで見ているよ
そんなことで泣くの?不安だったんだね
いい加減にして少し休んでから考えよう
我慢しなさいどうしたら安心できるかな

大切なのは、泣くことを止めることではなく、安心して次の一歩に進めるようにすることです。

親の声かけが変わると、子どもも安心しやすくなる

どんな声をかけても泣いてしまう日もあります。

でも、泣くことは「安心して気持ちを出せている」という見方もできます。

親が落ち着いて寄り添う姿勢そのものが、子どもにとって大きな安心になります。

すぐに泣かなくなることを目指さなくても大丈夫です。

「泣いても園まで行けた」
「先生と一緒なら入れた」
「帰ってから話せた」

そんな小さな一歩を積み重ねていくことが、子どもの安心につながります。

よくある質問

登園前の不安は自然に落ち着きますか?

成長や環境への慣れとともに、少しずつ落ち着くこともあります。

ただし、不安が長く続く場合や、食欲・睡眠・体調にも影響が出ている場合は、園の先生や専門機関に相談すると安心です。

登園時に毎日泣くのはよくあることですか?

入園直後や進級後、長期休み明けなどは、毎朝泣く子もいます。

ただし、長く続く場合は、何が不安なのかを園と一緒に整理していくとよいです。

「泣かないで」と言っても止まらないときは?

「泣かないで」と言うより、「泣いても大丈夫」と受け止める方が安心しやすいことがあります。

泣き止ませることを急がず、まずは気持ちを受け止めます。

登園を嫌がる日は、無理に連れて行くべきですか?

子どもの状態によります。

園の先生と相談しながら、「短時間だけ行く」「先生に引き継いでもらう」「門まで行く」など、安心してできる形を探していくとよいです。

不安が強い子に「頑張れ」と言ってもいいですか?

不安が強いときの「頑張れ」は、プレッシャーになることがあります。

「一緒にやってみよう」
「ここまでできたね」
「少しずつで大丈夫」

の方が安心しやすいです。

朝の支度で泣き出すときはどうする?

行動を小さく分けます。

「まず靴下をはこう」
「次にかばんを持とう」
「玄関まで行ってみよう」

一度に全部を求めず、今できる一歩に分けるのがおすすめです。

関連記事

登園前の不安が強く、泣く・離れられない様子が続く場合は、こちらの記事も参考になります。

幼児の不安症とは?登園前に泣く子への安心サポートと家庭でできる5つの工夫

登園できたところを見える化したい場合は、こちらのステップアップ表も使えます。

【無料公開】登園しぶりに|登園できた!ステップアップ表で一人で教室へ

小学校入学後の行き渋りや母子分離不安については、こちらの記事にまとめています。

【保存版】1年生の行き渋りはなぜ起きる?母子分離不安との違いと対応法【付き添いはいつまで?体験談あり】

まとめ

登園前に不安が強い子にとって、完璧な登園よりも、安心できる朝の時間が大切です。

泣いても大丈夫。
不安でも大丈夫。
少しずつで大丈夫。

そう伝えてもらえることで、子どもは安心しやすくなります。

登園前の涙は、親にとってもつらいものです。

でも、泣いた日も、できたことはあります。

園まで行けた。
靴を履けた。
先生に会えた。
帰ってから話せた。

そんな小さな一歩を見つけながら、その子のペースで進んでいけるといいですね。

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  • この記事を書いた人
しょうがなすこのプロフィールイラスト

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 小学生と未就学児の兄弟を育てている母です。長男にはASD・ADHD・DCD・吃音があり、療育や学校生活、家庭での関わりを通して、さまざまな困りごとに向き合ってきました。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、実際の子育て経験をもとに、家庭・学校・療育で使える視覚支援カードや無料教材、子育ての工夫を発信しています。 「ことばだけでは伝わりにくい」「次に何をすればよいか分からない」「学習につまずいている」など、その子に合う「分かる方法」を一緒に見つけられる場所を目指しています。 子育ての困りごとが少しでも軽くなりますように。どうぞ気軽に読んでいってください☺️

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