はじめに
「右へ行って」と伝えても、反対へ進んでしまう。
「上から2番目」「左から3番目」と言われると、分からなくなる。
右と左は分かっているはずなのに、急いで答えると間違えてしまう。
そんなことはありませんか?
上下左右は、学校の勉強だけでなく、着替え・体操・道案内など、日常生活でもよく使うことばです。
しかし、ことばを聞いて方向を思い浮かべたり、「右へ2マス、次は上へ1マス」のように順番どおり動いたりすることは、子どもにとって意外と難しい場合があります。
そこで、犬や猫と一緒に道案内や宝探しをしながら、上・下・右・左を練習できる無料ゲームを作りました。
登録は必要ありません。スマートフォン・タブレット・パソコンから無料で遊べます。
上下左右が分かりにくいのはなぜ?
「右と左くらい、すぐ覚えられるのでは?」
大人には簡単に思えても、子どもは一つの問題を解く間に、いくつものことを考えています。
例えば「右へ2マス」と言われたときは、
- 「右」ということばを読む
- 右がどちらか考える
- 進む方向を決める
- 2マス数える
- 途中で止まらず動く
という流れが必要です。
さらに、向かい合っている人の右と自分の右は反対に見えます。
見る向きが変わると混乱しやすいため、「分かっていない」のではなく、判断に少し時間が必要なこともあります。
間違えたときは、すぐに答えを教えるより、
「右はどちらかな?」
「いつもお箸を持つ手はどちら?」
など、本人が思い出すための手がかりを一つだけ伝える方が取り組みやすくなります。
矢印とことばが一緒だと、覚えなくても進めてしまう
最初の練習では、
- → 右(みぎ)
- ← 左(ひだり)
- ↑ 上(うえ)
- ↓ 下(した)
のように、矢印とことばを一緒に見る方法が分かりやすいです。
ただし、毎回「→ 右」と書かれたボタンを押すだけでは、右ということばを理解していなくても、同じ矢印を探すことで正解できます。
そこで「道順ことばゲーム」では、最初のコースだけ矢印とことばを一緒に表示し、その後は、
右(みぎ)へ2マス
という指示を読み、矢印だけのボタンから「→」を選ぶようにしました。
ことばを読んで方向を考える段階と、自分で道順を考える段階を分けて練習できます。
無料「道順ことばゲーム」でできること
ゲームには、難しさと目的が異なる4つのコースがあります。
1.矢印とことばを覚えよう
最初は、矢印と方向のことばを一緒に表示します。
→ 右(みぎ)へ1マス
画面と同じ矢印・ことばが付いたボタンを押し、犬や猫を目的地まで案内します。
まずは「右はこっち」「上はこっち」と、矢印とことばを結び付ける練習です。
2.ことばだけで進もう
指示には、方向を表すことばだけが出ます。
左(ひだり)へ2マス
操作ボタンには矢印しか書かれていないため、ことばを読んで、自分で対応する方向を選びます。
目的地は最初から見えません。すべての指示どおりに進むと、最後に到着した場所が現れます。
間違えたときも、すぐに答えは表示されません。
1回目は、
「右(みぎ)」は、どちらかな?
と考えるヒントが出ます。
もう一度間違えたときに、
右(みぎ)は、こちらだよ →
と方向を知らせます。
3.埋まったお宝を見つけよう
宝箱の場所は、地面の下に隠れています。
画面に表示された宝の地図を見ながら、
①右へ2マス
②上へ3マス
③左へ1マス
のように順番に進みます。
最後に「ここを ほる!」を押し、正しい場所なら地面から宝箱が登場します。
違う場所を掘っても、
- 一つ戻る
- 最初からやり直す
- 地図をもう一度見る
- ヒントを見る
から選んで考え直せます。
宝探しには、次の3段階があります。
| 難しさ | 表示方法 |
|---|---|
| かんたん | 指示を一つずつ表示 |
| ふつう | すべての指示を表示し、終わった指示にチェック |
| むずかしい | 地図がいったん隠れる。いつでも見直し可能 |
「むずかしい」でも地図を何度でも見られます。記憶力を競うのではなく、自分に必要な手がかりを使いながら進めるコースです。
4.自分で道を作ろう
目的地と木の場所を見ながら、自分で進む順番を作ります。
矢印ボタンを押すと、
→ → ↑ ↑
のように、選んだ道順が並びます。
「このみちで すすむ!」を押すと、犬や猫が作った道を実際に進みます。
木にぶつかったときやゴールまで届かなかったときは、道順を直してもう一度挑戦できます。
このコースでは、上下左右に加えて、
- どの順番で進むか
- 障害物をどう避けるか
- もっと短い道はないか
を考える練習ができます。
正解が目で分かるようにしました
問題に正解しても、文字だけで「正解」と表示されると、子どもが成功に気付きにくいことがあります。
このゲームでは、正しく1マス進むたびに、進んだ場所がキラキラ光ります。
1問できたときには、コースに合わせて、
- 犬や猫が家や目的地に到着する
- 隠れていた目的地が現れる
- ゴール旗が登場する
- 地面から宝箱が出て、宝石と紙ふぶきが広がる
といった演出が出ます。
「できた!」が目で分かるため、次の問題にも進みやすくなっています。
遊び方
遊び方は簡単です。
- 「道順ことばゲーム」を開く
- 好きなコースを選ぶ
- 表示された指示を読む
- 上下左右の矢印ボタンを押す
- 犬や猫を案内する
登録やダウンロードは必要ありません。
最初は「矢印とことばを覚えよう」から始め、慣れてきたら「ことばだけで進もう」へ進むのがおすすめです。
家庭で遊ぶときのポイント
すぐに答えを教えず、少し待つ
右と左が分かっていても、思い出して答えるまでに時間がかかることがあります。
ボタンを押す前に、数秒待ってみてください。
自分の体と結び付ける
迷ったときは、
「右手を上げてみよう」
「お箸を持つ方はどちら?」
と、自分の体を使って確認すると分かりやすくなります。
利き手に関係なく、子どもが覚えやすい目印を一つ決めておく方法もあります。
間違いを強く指摘しない
「違う」「また反対」と言われると、方向を考える前に、間違えることへの不安が強くなる場合があります。
このゲームには、×印を付けて失敗を残す仕組みはありません。
「どちらかな?」「もう一度見てみよう」と、一緒に確認できれば十分です。
一度に全部やらなくてよい
4コースを一度に終える必要はありません。
最初は1問だけ、または一つのコースだけでも大丈夫です。「もう少しやりたい」と思えるところで終えると、次も取り組みやすくなります。
こんな子におすすめ
- 上・下・右・左を覚え始めた幼児
- 右と左をよく間違える子
- 「右へ2マス」など複数の情報がある指示が苦手な子
- 迷路や宝探しが好きな子
- プリントよりゲーム形式の方が取り組みやすい子
- 見ながら一つずつ確認できる教材を探している家庭
年齢だけでコースを決めず、子どもが一人で取り組めるところから始めてください。
よくある質問
何歳から遊べますか?
上下左右のことばに興味を持ち始めた幼児から、小学校低学年頃を想定しています。
ひらがなには振り仮名を付けていますが、文字を読むことが難しい場合は、大人が指示を読んで一緒に遊んでください。
無料ですか?
登録なし・無料で遊べます。アプリのダウンロードも必要ありません。
スマートフォンでも遊べますか?
スマートフォン・タブレット・パソコンに対応しています。画面をタップして操作できます。
右と左を間違えても大丈夫ですか?
大丈夫です。すぐに正解を表示せず、最初は考えるためのヒントが出ます。
何度でもやり直せるので、正解の速さよりも、自分で方向を確認することを大切にしてください。
発達に特性がある子にも使えますか?
短い指示を一つずつ確認したい子や、ことばだけでは理解しにくい子も遊べるよう、矢印・マス・移動の様子を画面で見えるようにしています。
ただし、使いやすさには個人差があります。難しいと感じたときは、大人が指示を読んだり、最初のコースに戻ったりしながら調整してください。
まとめ
上下左右は、学校の問題だけでなく、道案内や運動、物の場所を説明するときにも使う大切なことばです。
「覚えなさい」と繰り返すだけでなく、
- 矢印とことばを一緒に見る
- ことばを読んで方向を選ぶ
- 指示の順番どおりに進む
- 自分で道順を考える
と、少しずつ段階を上げることで練習しやすくなります。
犬や猫と一緒に、道案内や宝探しを楽しんでみてください。