はじめに
「歯がぐらぐらして気持ち悪い」
「抜けちゃうの? 怖い!」
「歯ブラシが当たるのが痛いから、磨きたくない」
息子が初めて歯のぐらつきを感じたのは、5歳のときでした。
触覚過敏のある息子は、口の中の変化が気になり、
「痛い」
「抜けちゃうの?」
「食べられない!」
と泣いてパニックになることがありました。歯ブラシが当たるのも嫌がり、歯磨きを完全に拒否してしまったこともあります。
親として、怖がる気持ちをどう受け止めながら、歯のケアを続ければよいのか悩みました。
この記事では、歯の生え変わりを怖がった息子に、わが家で試した工夫を紹介します。絵本で説明したこと、柔らかい歯ブラシといつものジェルを使ったこと、抜けた歯を一緒に撮影したことを、当時の体験として残しました。
あわせて、歯科へ相談したい場面と、歯磨き用品を選ぶ際の確認点をまとめます。
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※筆者の体験と一般的な情報をまとめた記事です。歯の状態や痛みの原因を判断するものではありません。症状や磨き方については、かかりつけの歯科医師・歯科衛生士へ相談してください。
歯のぐらぐらを怖がるとき|感覚過敏だけが原因とは限らない
口の中の違和感、歯ブラシの感触、歯磨き剤の味や泡、抜けた後への不安。子どもが嫌がる理由は、一つとは限りません。
感覚の感じ方に違いがある場合もありますが、「感覚過敏だから痛いと言っている」と決めず、歯や歯ぐきの状態も確認することが大切です。
むし歯、歯ぐきの炎症、口の中の傷などがないか、家庭だけでは判断できません。
ASDやDCDなどの診断名だけで、口の中の感じ方や、必要な支援を一律に決める必要もありません。
家庭の工夫より先に、歯科へ相談したい場面
- 痛みが強い、続く、食事や睡眠に支障がある。
- 歯ぐきが腫れている、膿のようなものが見える。
- 抜けた後の出血や痛みが続く。
- 乳歯が残ったまま、裏側や横から永久歯が見えてきた。
- 転倒・衝突などで、急に歯がぐらついた、抜けた。
- 歯磨きをほとんどできない状態が続き、家庭だけでは対応に困っている。
最後の項目も、親が一人で頑張り続けるためではなく、磨き方や通院方法を相談する理由になります。
ここで紹介するのは、生え変わりに伴う困りごとへの関わり方です。けがで歯が抜けた場合は対応が異なるため、記念撮影や保存箱への収納より、すぐに歯科へ連絡してください。
参考:日本小児歯科学会「小学生低学年のQ&A」、ライオン歯科衛生研究所「乳歯から永久歯へ生えかわる時に注意しておきたい5つのポイント」
【体験談】5歳の息子が歯の生え変わりを怖がったとき
歯ブラシが当たるのも嫌で、歯磨きを拒否した
息子にとって、初めてのぐらつきは、大人が想像する以上に気になる変化だったのだと思います。
「ぐらぐらする歯が気持ち悪い」
「歯ブラシが当たるのが痛い」
そんな反応があり、いつもの歯磨きにも強く抵抗するようになりました。
「これから大人の歯になる」と説明しても、口の中の不快さまで消えるわけではありません。怖がる気持ちを受け止めることと、必要なケアを続けることの両方で悩みました。
絵本で、生え変わりを知るきっかけを作った

わが家では、絵本を使って「歯が抜けること」を伝えてみました。
口の中だけで起きている変化を、絵を見ながら確かめられるようにしたかったからです。
ただ、絵本を読めば不安がなくなるわけではありません。息子の様子を見ながら、生え変わりについて知るための一つの方法として取り入れました。
『歯がぬけた』『こんなにすごいよ歯のやくわり』『モンスターだって、はをみがく!』は、わが家で読んだ絵本です。
生え変わりの物語、歯の役割を知る本、歯磨きを題材にした物語と、それぞれ内容が異なります。生え変わりの説明だけに限らず、歯や歯磨きについて親子で話すきっかけとして紹介します。
歯がぬけた (PHPわたしのえほん) [ 中川 ひろたか ] 価格:1650円 |
こんなにすごいよ歯のやくわり (知ってびっくり!歯のひみつがわかる絵本) [ 北川チハル ] 価格:1650円 |
価格:1650円 |
柔らかい歯ブラシと、いつものジェルを使った
歯磨きには、柔らかい歯ブラシと、普段使っていたジェルを使いました。
「今日もがんばれたね」と声をかけることも続け、少しずつ安心して磨けるようになりました。
どの工夫がどの程度役立ったかを測ったわけではありません。歯の状態や慣れ、時間の経過などもあるため、「この道具なら感覚過敏が改善する」とは言えません。
それでも、息子に合う形を探しながら、歯磨きへ戻っていけたことは、わが家にとって大切な経験でした。
※掲載している絵本・歯ブラシ・歯磨き剤は、これまでにわが家で使ったことのある物です。生え変わりを怖がった当時の体験と、家庭で使ってきた用品の紹介を分けて記載しています。使用した時期や目的は商品によって異なります。
抜けた歯を一緒に撮影すると、誇らしそうな笑顔に

歯が抜けた後は、一緒に記念撮影をしました。
「大きくなったね」と声をかけると、息子は誇らしそうな笑顔を見せてくれました。
初めは「怖い」「痛い」が大きかった経験が、あとから成長の記録にもなったことが印象に残っています。
もちろん、どの子も写真を撮りたいとは限りません。怖さが残る場合は、撮影やお祝いを急がず、本人が望む形でよいと思います。
家庭でできる工夫①|「いつ抜けるか」より「今から何をするか」を伝える
抜ける日や痛みを、約束しすぎない
「明日抜けるよ」「絶対に痛くないよ」と、分からないことまで約束する必要はありません。
例えば、
「大人の歯に生え変わる途中なんだよ」
「いつ抜けるかは決まっていないから、気になるところは歯医者さんで見てもらおう」
「今から、磨く場所を一緒に確認するね」
など、今伝えられることを短く話せます。
絵本や図は、怖がらない内容を選ぶ
歯が生え変わる流れを説明する物の中にも、血の描写や、抜く場面が強調された物があります。
子どもに見せる前に、大人が内容を確認します。動画も、年齢や本人の苦手に合うかを見てから選びましょう。
「見たくない」と言う場合は、見せ続けなくても構いません。言葉だけ、簡単な絵だけなど、本人が受け取りやすい方法を考えます。
歯磨きの順番と、止めたいときの合図を決める

「歯ブラシを見る→磨く場所を確認する→できた部分を確かめる」など、短い順番を示します。
タイマーや絵を使う場合も、終わりを伝える補助として使います。時間が来るまで痛みを我慢させたり、「上の歯だけで毎日のケアは十分」と決めたりするための物ではありません。
止めたいときは手を上げるなど、親子で分かる合図を相談できます。中断後にどうケアするかは、歯科で相談しておきましょう。
参考:NHS「Dental health strategies for sensitive children」
▶ 本人ができる部分と、保護者が手伝う部分の考え方は、親はどこまで手伝う?幼児・小学生の自立を支える5つの関わり方でも紹介しています。歯磨きの介助方法は、歯科で確認しながら考えましょう。
家庭でできる工夫②|嫌がる場面を分けて、変える物は一つずつ
「歯磨きが嫌い」とまとめず、どこで困ったかを整理すると、相談するときにも伝えやすくなります。
| 嫌がる場面 | 確認したいこと | 家庭で考えられる調整 |
|---|---|---|
| 歯ブラシを見ると嫌がる | 直前に何を伝えたか、怖い経験と結び付いていないか | 使う前に見せ、順番を短く伝える |
| 毛先が当たると痛がる | 当たる場所、力加減、歯や歯ぐきの状態 | 痛い場所を無理に磨かず、歯科へ伝える |
| 味や泡を嫌がる | 味、香り、泡の量、舌に広がる感じ | 年齢に合う製品の中で、味・発泡性を比較する |
| 姿勢を嫌がる | 寝る姿勢、頭や体の支え方がつらくないか | 磨きやすさと本人の負担を歯科で相談する |
| 音や振動を嫌がる | 電動歯ブラシの音・振動、周りの音 | 手用ブラシも選択肢にする |
| いつ終わるか分からず嫌がる | 説明が長くないか、突然始めていないか | 順番・区切り・中断の合図を示す |
歯ブラシ、歯磨き剤、姿勢、声かけを一度に全部変えると、何が合ったか分かりにくくなります。
試せる状況なら、一つずつ変え、痛みや強い拒否がある場合は相談を優先します。
感覚への配慮として、ブラシや歯磨き剤、環境を調整する方法は公的な案内にもありますが、合う物は子どもによって違います。
参考:NHS「Dental health strategies for sensitive children」
家庭でできる工夫③|短い練習と、毎日の歯のケアを分けて考える
「一本に触れられた」は一歩。ただし、それだけで十分とは限らない
歯ブラシを持つ、口元へ近づける、歯に短く触れるなど、小さな段階から練習する方法があります。
ただし、これは慣れるための練習です。「一本触れたから、残りの歯は数日磨かなくてもよい」という意味ではありません。
家庭で十分に磨けない場合は、できた部分と難しい部分を歯科へ伝え、毎日のケアをどう補うか、具体的な方法を一緒に考えます。
参考:HSE「Teeth brushing for children with sensory needs」
うがい・ガーゼだけで、歯磨きの代わりになるとは決めない
強く拒否しているときに、その場で無理を重ねる必要はありません。一方で、うがいやガーゼで拭くことだけで、歯ブラシによる清掃と同じになるとは言えません。
「できなかった日は全部だめ」と親子を責めるのではなく、繰り返し困っている段階で相談し、使える道具や磨き方、受診の間隔などを確認しましょう。
口の中のマッサージや、刺激に慣らす練習も、痛い歯を触る方法として自己流で追加しないようにします。
▶ うまく磨けない日が続き、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
歯のケアは歯科へ相談しながら、気持ちの面では育児の完璧主義をやめたい|自分を責めていた私が見直した7つの思い込みも読んでみてください。
褒めるなら、その場でできた行動を言葉にする
「今日は歯ブラシを見られたね」
「痛い場所を教えてくれたね」
「止めたいときに合図してくれたね」
など、伝えたり確かめたりした行動も認められます。
わが家でかけていた「今日もがんばれたね」という言葉に、その子が実際にしたことを添える方法もあります。
▶ 声かけの例は、幼児への褒め言葉7選|「すごいね」に添える場面別の声かけと体験談でも紹介しています。
歯が抜けた直後|出血や磨き方で気を付けたいこと
ここでは、生え変わりで乳歯が自然に抜けた場合の一般的な確認点をまとめます。歯科で抜歯した場合は、その医院の指示に従ってください。
抜けた場所を、何度も触ったり強くゆすいだりしない
日本小児歯科学会は、抜けた当日は、その場所へ歯ブラシを当てないよう注意し、舌や指で刺激しないことを案内しています。
血の味が気になっても、何度も強くうがいをすると、出血が止まりにくくなる場合があります。「血はすぐ止まる」と約束して、繰り返しゆすがせることは避けます。
出血時は、清潔なガーゼをたたんで当て、5〜10分ほどかむ方法が案内されています。子どもが安全にかめない、強く拒否する、出血が続く・多い場合は、無理に行わず歯科へ連絡してください。ガーゼを口に入れたまま一人にしません。
抜けた場所と、ほかの歯のケアを分ける
抜けた直後の場所を避けることと、口全体の歯磨きをやめることは別です。
周りの歯や、生えかけの永久歯をどう磨くか、痛みがある場合も含めて歯科で確認できます。
食事も、抜けた当日は極端に硬い物や刺激の強い物を避け、本人が食べられる物を選びます。食べられないほどの痛みがある場合は、柔らかい食事だけで様子を見続けず相談してください。
歯科が怖いとき|予約前に伝えるメモを用意する
口コミだけでなく、医院へ対応を確認する
小児歯科や障害者歯科などへ、苦手な刺激、今の症状、家庭でできていることを事前に伝えます。
見学や練習から始められる場合もありますが、痛みや腫れがあるときに、慣れるまで治療を先送りしてよいとは限りません。
初回に何ができるか、練習と必要な診察・処置をどう進めるかを、予約時に相談します。
予約時に伝える例
5歳の子どもです。歯がぐらつき始めてから怖がり、歯ブラシが当たると痛いと言って、仕上げ磨きが難しくなっています。
口元を触られることと、大きな音が苦手です。今の歯の状態を確認していただき、家庭での磨き方も相談したいです。診察前に、使う道具や手順を短く説明していただけると助かります。
これは連絡文の例です。年齢や症状は、お子さんの状況へ変更してください。
| 伝える項目 | メモすること |
|---|---|
| いつから | ぐらつき・痛み・拒否が始まった時期 |
| どこが気になるか | 前歯、奥歯、抜けた場所など。分かる範囲でよい |
| 苦手な刺激 | 音、光、味、口元への接触、姿勢 |
| 家庭でできること | 本人磨き、仕上げ磨き、使える歯磨き剤など |
| 助けになること | 短い説明、道具を見る、合図で休憩するなど |
イヤーマフ、サングラス、ぬいぐるみ、保護者の付き添いなども、診察への支障や医院の方針があるため、持参・使用の可否を先に確認します。
ケア用品を選ぶ前に|「感覚過敏向け」だけで決めない
ここでは、わが家で使ったことのある歯ブラシ・歯磨き剤と、購入時に確認したいポイントを紹介します。
本人が受け入れやすいことに加え、口に合うサイズや、必要な清掃ができているかも確認して選びましょう。
歯ブラシ|口の大きさ・毛の感触・仕上げ磨きのしやすさ
| 確認すること | 選ぶときの視点 |
|---|---|
| 対象・用途 | 本人磨き用か、保護者の仕上げ磨き用か |
| ヘッド | 口の大きさや、磨く場所に合うか |
| 毛の感触 | 本人が受け入れられるか。柔らかければ必ず合うとは限らない |
| 持ち手 | 本人や保護者が扱いやすいか |
| 音・振動 | 電動の場合、音や振動が苦手でないか |
わが家では、シリコン製のU字型歯ブラシも使いました
毛のある歯ブラシだけでなく、シリコン製のU字型歯ブラシも使ったことがあります。歯ブラシを選ぶ際に、素材や形の違いも確かめたい方への一例として紹介します。
U字型は、口に入る部分の大きさや形が合うか、奥歯や歯と歯ぐきの境目へ届いているかなどを確認して使います。口に入れられたことと、必要な場所を磨けたことは分けて考え、清掃状態は歯科でも確認してもらいましょう。
歯ブラシをくわえて歩いたり走ったりしないよう、保護者が見守ります。
▶ シリコン製U字型歯ブラシのサイズ・対象年齢・使用方法を確認する
価格:2680円 |
毛のある歯ブラシでは、ラピスのジュニア用も使いました
掲載品の毛の硬さは「ふつう」です。体験談に出てくる柔らかい歯ブラシとは区別し、これまでに使った歯ブラシの一つとして紹介します。口の大きさや毛の感触、本人・保護者それぞれの扱いやすさを確認して選びましょう。
▶ ラピス ジュニア用歯ブラシの毛の硬さ・ヘッドサイズ・本数を確認する
【★エントリーでポイント5倍 10/24 20:00-10/27 9:59】ラピス ジュニア用 歯ブラシ ハッピーカラー Mふつう 12本入 LA-210※外装パッケージが変更となる場合があります。 価格:1303円 |
歯磨き剤|好みの味と、年齢に合うフッ化物濃度を確認する

「好きな味」「少ない泡」は、選ぶ際の手がかりになります。ただし、むし歯予防のためのフッ化物濃度や量も、年齢に合わせて確認します。
4学会合同の提言では、次の使用方法が示されています。
| 年齢 | フッ化物濃度 | 使用量の目安 |
|---|---|---|
| 3〜5歳 | 900〜1,000ppmF | グリーンピース程度(約5mm) |
| 6歳以上 | 1,400〜1,500ppmF | 歯ブラシ全体(約1.5〜2cm) |
提言では、就寝前を含め一日2回の使用、磨いた後は軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で一回にする方法も案内されています。
これらは一般的な推奨です。吐き出しや飲み込みに難しさがある場合、歯科から個別の指示がある場合は、使い方を確認してください。製品の注意表示も守り、大人が量を管理します。
参考:日本小児歯科学会ほか「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法について」
歯磨き剤の対象年齢・フッ化物濃度・香味・発泡性を確認する
▶ 500ppmFの製品|チェックアップkodomo 500
わが家で使ったことのある製品の一つです。メーカーでは乳幼児期向けとして案内されていますが、4学会が示す一般的な推奨濃度900〜1000ppmFとは異なります。選ぶ際は、お子さんに合う濃度と使い方を歯科で確認してください。
価格:1340円 |
▶ 3〜5歳の一般的な推奨濃度に合う製品|チェックアップkodomo
フッ素濃度は950ppmFです。わが家でも使ったことがあります。同じkodomoシリーズでも、500ppmFの製品とは濃度が異なるため、購入時に商品名と表示を確認してください。
価格:1320円 |
▶ 6歳以上向け|チェックアップjunior
フッ素濃度は1450ppmFです。わが家で使ったことのある製品として紹介します。6歳未満への使用は控え、使用量や注意事項を確認してください。
【送料無料】LION ライオン 歯磨き粉 Check-Up junior チェックアップジュニア 70g シャインマスカット【2本】 価格:1540円 |
同じシリーズでも、香味によって仕様が違う例

歯磨き剤は、年齢に合うフッ化物濃度と使用量を確認したうえで、受け入れやすい香味・発泡性から選びます。初めての製品は、まとめ買いする前に一つから試す方法があります。歯科から個別の指示がある場合は、その内容に合わせてください。
ペーストとジェルの種類を見比べたい方へ
わが家では、チェックアップのペーストタイプとジェルタイプも使ってきました。以下のセット商品ページでは、選択できる香味や組み合わせを確認できます。
種類を比較するためのリンクとして掲載しております。商品ページで選べる種類・濃度・本数を確かめ、使う物が決まってから購入してください。
▶ チェックアップのペースト・ジェルの選べる種類とセット内容を確認する
【まとめ買い4本・選べるフレーバー】チェックアップkodomo 2本+チェックアップジェル 2本 歯磨き粉 こども はみがき まとめ買い 幼児 児童 はみがき 価格:2250円 |
ライオン歯科材の「Check-Up gel 500 / gel」は、公式表示上、バナナが500ppmF、グレープ・ピーチが950ppmF、オレンジソーダ・ミントが1,450ppmFです。
いずれも香味付きです。味や泡が苦手な場合は、濃度だけでなく、本人が受け入れられるかも確認しましょう。
「子ども向け」「バナナ味」という名前だけで、生え変わり期の全員に勧めず、年齢や使い方との適合を確認しましょう。
参考:ライオン歯科材「Check-Up gel 500 / gel」
タイマーや乳歯ケースは、必要を感じたら選ぶ
タイマーは、時間の見通しが助けになる場合の道具です。音や点滅が苦手な子には、別の方法を選べます。家にある時計や、紙の順番表で足りることもあります。
乳歯ケースは、自然に抜けた乳歯を記念として残したい場合の選択肢です。歯の治療や不安の解消に必要な道具ではありません。
わが家のように写真で残すだけでもよく、本人が嫌がる場合は、保管や撮影を強制しなくて構いません。
▶ 乳歯ケースの収納方法・お手入れ方法を確認する
「名入れして、成長の記念として残したい場合」
価格:4400円 |
「コンパクトなケースで保管したい場合」
価格:1429円〜 |
生え変わりの時期は、年齢や順番だけで判断しない
生え変わりの時期や順番には個人差があります。「5〜7歳で下の前歯が抜けたら正常、それ以外は異常」というチェック表では判断できません。
また、6歳ごろには、乳歯が抜けた場所だけでなく、一番奥の乳歯の後ろから新しい永久歯が生えてくる場合があります。抜けた前歯だけでなく、奥も歯科健診で確認してもらいましょう。
| 家庭で気づいたこと | 対応の考え方 |
|---|---|
| ぐらつきが始まった | 無理に引っ張らず、痛みや食べづらさなども見る |
| 乳歯が残ったまま永久歯が見える | 家庭だけで抜歯の要否を判断せず歯科へ相談 |
| 生えかけの歯が磨きにくい | 仕上げ磨きの当て方を教えてもらう |
| 痛み・腫れ・出血が続く | 生え変わりだからと決めず、歯科で確認 |
| 歯磨きの拒否が続く | 感覚・歯の状態・道具・手順をまとめて相談 |
参考:ライオン歯科衛生研究所「乳歯から永久歯へ生えかわる時に注意しておきたい5つのポイント」
よくある質問
歯がぐらぐらして怖がるとき、親が触って慣れさせた方がよいですか?
嫌がっている歯を無理に触ったり、引っ張ったりする必要はありません。痛みや生活への支障がある場合は歯科へ相談します。説明には絵や絵本を使う方法もありますが、怖がる物を見せ続けなくて構いません。
歯磨きを完全に拒否する日は、うがいだけで大丈夫ですか?
うがいだけで十分な清掃になるとは言えません。その場で無理を重ねず、どこが痛い・嫌なのかを確認し、磨けない状態が続く場合は早めに歯科へ相談して、家庭でできる方法を具体的に教えてもらいましょう。
ガーゼやシリコンブラシへ替えればよいですか?
感触が合う場合もありますが、道具を替えるだけで、必要な清掃ができるとは限りません。口の状態や磨ける範囲に合わせ、歯科で確認してください。
歯が抜けた後、血の味を嫌がって何度もうがいをします。
強いうがいを繰り返すと、出血が止まりにくくなる場合があります。抜けた場所を刺激せず、出血への対応や、止まらない場合の相談を優先します。歯科で抜いた場合は、その医院の指示に従ってください。
感覚過敏なら、電動歯ブラシは避けるべきですか?
音や振動が苦手な場合も、受け入れやすい場合もあり、一律には決められません。本人の反応、対象年齢、磨き方を確認し、無理に使わせないようにします。
歯磨き剤は、バナナ味なら安心ですか?
味だけで判断できません。香り、泡、フッ化物濃度、対象年齢、使う量を確かめます。同じシリーズでも香味で仕様が異なる場合があります。
歯医者へ慣れるまで、痛みがあっても待った方がよいですか?
痛みや腫れがある場合は、慣れるまで受診を先送りせず歯科へ連絡してください。苦手な刺激を事前に伝え、必要な診察と配慮をどう両立するか相談します。
抜けた歯をお祝いした方がよいですか?
わが家では記念撮影で笑顔が見られましたが、お祝いを喜ぶかどうかは子どもによります。本人の気持ちに合わせ、静かに受け止めるだけでも構いません。
まとめ|歯の生え変わりの不安と、必要なケアを一緒に考える
5歳で初めて歯のぐらつきを感じた息子は、「痛い」「抜けちゃうの?」「食べられない!」と泣き、歯磨きを強く嫌がりました。
わが家では、絵本で説明し、柔らかい歯ブラシといつものジェルを使い、できたことに声をかける中で、少しずつ安心して磨けるようになりました。
抜けた歯を一緒に撮影したときの、誇らしそうな笑顔も覚えています。
家庭で考えたいのは、
- 痛みを、感覚過敏だけの問題と決め付けない。
- 今からすることと、止めたいときの合図を伝える。
- 道具や環境は、本人に合うか一つずつ確かめる。
- 短い練習と、必要な歯のケアを分けて考える。
- 磨けない状態や痛みが続くときは、歯科へ相談する。
ということです。
怖がる気持ちを受け止めながら、親だけで解決しようとせず、歯科と一緒に方法を探していけたらと思います。
あわせて読みたい
公式情報・参考資料
- 日本小児歯科学会「小学生低学年のQ&A」
- 日本小児歯科学会ほか「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法について」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物配合歯磨剤」
- ライオン歯科衛生研究所「乳歯から永久歯へ生えかわる時に注意しておきたい5つのポイント」
- NHS「Dental health strategies for sensitive children」
- HSE「Teeth brushing for children with sensory needs」
- ライオン歯科材「Check-Up gel 500 / gel」
- ライオン歯科材「Check-Up kodomo 500 / kodomo」
- ライオン歯科材「Check-Up junior」