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【初心者向け】ASDの療育方法まとめ|ABA・TEACCH・感覚統合の選び方を解説

はじめに

ASDのお子さんを育てる中で、『どんな療育方法が合っているの?』『ABAとTEACCHの違いは?』と悩んでいませんか?この記事では、各療育方法の特徴と、家庭でできる工夫を詳しく解説します。
本記事では、ASDの療育方法を具体的に紹介し、ご家庭で取り入れられる工夫もお伝えします。

目次

  1. ASD療育とは?
  2. 療育はいつから始めるべき?
  3. TEACCHプログラムとは?
  4. ABA(応用行動分析)とは?
  5. 感覚統合療法とは?
  6. ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?
  7. 音楽療法とは?
  8. PECS(絵カード交換式コミュニケーション)とは?
  9. 太田ステージと太田プログラムとは
  10. ABAとTEACCH、どっちを選ぶべき?
  11. 療育のメリット・デメリット
  12. 成功事例・失敗事例(経験談あり)
  13. 家庭でできる療育の実践例
  14. 療育を続けるコツとモチベーション維持の方法
  15. よくある誤解とその真実
  16. 自治体の支援を活用する方法
  17. まとめ

1. ASD療育とは?メリットと始めるタイミング

ASDの子どもが日常生活をよりスムーズに過ごせるように、個々の特性に合わせた支援やトレーニングを行うことを指します。
療育にはさまざまな方法があり、代表的なものにはABA(応用行動分析)、TEACCH(構造化療法)、感覚統合療法などがあります。
「ASDの子どもに合う療育方法は?」「いつから始めるのがベスト?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
それぞれの特性や環境によって適した方法が異なるため、子どもに合ったアプローチを見つけることが大切です。

2. 療育はいつから始めるべき?

ASDの子どもに対する療育は早ければ早いほど良いと言われています。
しかし、具体的にはいつから始めるべきなのでしょうか?

【ポイント】

  • 3歳児健診がきっかけになることが多い
  • 専門家の診断を受けることで適切な療育の方向性が決まる
  • 早期療育のメリットと、焦らないことの重要性

経験談:
我が家の場合、3歳児健診で指摘を受け、療育を勧められました。
最初は戸惑いましたが、通い始めると徐々に息子の変化が見られるようになりました。

3. TEACCHプログラム

TEACCH(Treatment and Education of Autistic and Communication Handicapped Children)プログラムは、ASDの子どもの特性に合わせた個別支援を重視する療育方法です。

特徴

  • 視覚的支援:
    スケジュール表やピクトグラムを活用して、見通しを持たせる。
  • 個別化:
    子どもの発達段階に応じたプログラムを設計。
  • 構造化:
    環境を整え、ルールを明確にすることで安心感を提供。

家庭での実践例

  • 視覚スケジュールを作成する
    (朝の準備、帰宅後の流れをイラストや写真で示す)
  • 作業スペースを明確にする
    (学習エリアと遊びエリアを区別)

4. ABA(応用行動分析)

ABA(Applied Behavior Analysis)は、行動の原因と結果を分析し、望ましい行動を増やすアプローチです。

特徴

  • 肯定的な強化:
    できたことを褒めて行動を定着させる。
  • スモールステップ:
    小さな成功体験を積み重ねてスキルを伸ばす。
  • データ分析:
    行動の記録を取り、最適な支援方法を見つける。

家庭での実践例

  • 「できたね!」と具体的に褒める
    (例:「おもちゃを片付けたね、えらいね!」)
  • ごほうびを用意
    (例:好きなシールを貼る、おやつをあげる)

ABAとTEACCHの違い|発達障害児の療育選び

ABAとTEACCHの違い|発達障害児の療育選び
ABA(応用行動分析)とTEACCHは、どちらも発達障害児の療育方法として知られていますが、目的やアプローチが異なります。

ABAとは?

ABA(応用行動分析)は、望ましい行動を強化し、不適切な行動を減らすための科学的なアプローチです。

我が家では「ABA家庭療育」の一環として、「おもちゃの貸し借り」の練習を取り入れました。
最初は「貸したくない!」とパニックになることが多かったのですが、「順番に遊ぶと、また戻ってくるよ」と視覚カードを使って説明しながら進めました。

ABAの基本は「強化(望ましい行動を増やす)」ですが、その方法として視覚的なサポートを使うことも有効です。
視覚カードで「順番を待てば戻ってくる」と示すことで、ルールを理解しやすくなり、スムーズに練習を進められました。

また、上手に貸せたときにはスタンプを押して「できたね!」と声をかけると、「また貸してみる!」と意欲的になることが増えました。
視覚カードはTEACCHの手法としても知られていますが、ABAの中で補助ツールとして活用することもできます。
実際、我が家ではABAの「強化」と組み合わせることで、より効果的に働いたと感じました。

TEACCHとは?

TEACCHは、自閉症の子どもが環境の中で自立しやすいようにサポートする方法です。
「療育 方法 ASD」を調べる中で、TEACCHが「視覚的な支援」を重視していることを知り、我が家でも「予定表を写真やイラストで見せる」ことを取り入れました。

5. 感覚統合療法

ASDの子どもは感覚の過敏さや鈍感さを持つことが多いため、感覚統合療法が有効です。

特徴

  • 五感を適切に刺激する:
    触覚、視覚、聴覚のバランスを整える。
  • 楽しく取り組める:
    遊びながら感覚を調整する。
  • 身体の使い方を学ぶ:
    バランス感覚や運動機能を高める。

家庭での実践例

  • トランポリンやブランコで体を動かす
  • 砂遊びやスライム遊びで触覚を刺激
    (ただし、嫌がる場合は無理にさせない)
  • ノイズキャンセリングヘッドホンで音の刺激を調整

経験談:
感覚統合療法の一環として、触覚過敏が強い息子に「ディーププレッシャー」を試してみました。
お風呂上がりにふわふわの布で体を優しく包むと、とても安心した様子でリラックスできるように。

また、最初は「ベタベタするのイヤ!」と嫌がっていた粘土遊びも、少しずつ短い時間から取り入れることで慣れてきました。
続けていくうちに、「ちょっとだけなら触れるかも…?」と興味を持ち始め、苦手だった泥遊びにも少しずつ挑戦できるようになりました。

6. ソーシャルスキルトレーニング(SST)

SST(Social Skills Training)は、ASDの子どもが適切な対人スキルを身につけるためのトレーニングです。

特徴

  • コミュニケーションの基礎を学ぶ
    (例:挨拶の仕方、順番を守る)
  • ロールプレイを通じて実践
    (例:お店での買い物ごっこ)
  • グループ活動で練習
    (例:簡単なゲームを通じて交流)

家庭での実践例

  • お人形やぬいぐるみを使って会話の練習
  • 絵カードで「〇〇のとき、どうする?」を考える
  • 家族内で役割を決めてロールプレイ

7. 音楽療法

音楽を活用した療育は、リラックス効果や感情表現の促進に役立ちます。

特徴

  • 言葉の発達を促す:
    歌を通じて語彙力を向上。
  • 感情表現を助ける:
    音楽のリズムに合わせて体を動かす。
  • ストレスを和らげる:
    好きな音楽を聴いてリラックス。

家庭での実践例

  • お子さんの好きな音楽を一緒に歌う
  • リズム遊びを取り入れる(手拍子、タンバリン)
  • 「今の気分はどんな音楽?」と聞いて感情を表現

8. PECS(絵カード交換式コミュニケーション)

言葉でのコミュニケーションが難しいお子さんには、PECS(Picture Exchange Communication System)が有効です。

特徴

  • 視覚的に意思を伝えるツール
  • 簡単な絵カードから始める
  • コミュニケーションの基礎を築く

家庭での実践例

  • 「おやつ」「トイレ」「遊び」などの絵カードを用意
  • 子どもが選びやすいように見える場所に配置
  • 言葉と一緒に使い、徐々に発話を促す

9. 太田ステージと太田プログラムとは?

太田プログラムは、発達の段階(太田ステージ)に基づいて個別にアプローチする療育方法です。

特徴

  • 発達段階に応じた支援
    視覚・認知・言語の発達に沿ったステップを用意
  • 日常生活スキルの向上
    食事・着替え・コミュニケーションの強化
  • 社会性を育む
    集団行動の練習や、他者とのやりとりを学ぶ

家庭での実践例

  • お子さんの発達ステージを把握し、段階に合った遊びや学習を提供
  • 短い指示を出し、理解できる範囲で行動を促す
  • 「できた!」を増やすために、小さな成功を積み重ねる

10. ABAとTEACCH、どっちを選ぶべき?

ASDの療育方法として有名なABAとTEACCH。
それぞれの特徴と、どのような子に向いているのかを比較します。

ABA(応用行動分析)の特徴

✅ 行動の分析と強化を用いたトレーニング
✅ 目標を細かく設定し、成功体験を積ませる
✅ 短期的に成果が出やすい

TEACCHプログラムの特徴

✅ 環境を整え、視覚的サポートを活用する
✅ 個々のペースを尊重し、ストレスを軽減する
✅ 長期的な発達を促す

📌 どちらを選ぶ?

  • ABAが向いている子
    明確な指示に従いやすい子、特定の行動の修正をしたい子
  • TEACCHが向いている子
    環境の変化に敏感な子、視覚的なサポートが必要な子

経験談:
ASDの子は視覚優位であることが多いと言われますが、息子は発達検査で視覚情報の処理が苦手だと分かりました。
そのため、視覚支援は合わないかもしれないと考えていましたが、意外にもTEACCHの方法がしっくりきたようです。

このように、療育の方法は子どもによって合う・合わないが異なります。
実際に試しながら、その子に合ったアプローチを柔軟に取り入れることが大切だと感じました。

11. 療育のメリット・デメリット

メリット

  • 早期から適切な支援を受けることで発達が促進される
  • 子どもが自己肯定感を持ちやすくなる
  • 親が子どもの特性を理解しやすくなる

デメリット

  • 療育の場が限られており、実際に受けられるまでに時間がかかることがある
    例: 私の場合、相談から開始までに5か月ほどかかりました。
    待機期間が長くなるケースもあるため、早めに情報収集し、必要な手続きを進めることが大切です。
  • 親の負担が増える(送迎や金銭面)
  • 子どもによっては合わない場合がある
    療育の方法や環境によっては、子どもにとって負担となることもあります。
    そのため、無理なく続けられるかどうかを見極め、必要に応じて調整していくことが重要です。

12. 成功事例・失敗事例

✅成功事例療育を始めたことで変化が見られたケース

  • 3歳からABAを開始し、4歳には指示が通りやすくなり、会話もスムーズに
  • TEACCHを取り入れたことで登園しぶりが改善

🔄こういうケースも療育の方法や環境が合わなかった例

  • ABAのアプローチが子どもにとって難しく感じられ、ストレスが増えてしまった
  • グループ療育に通わせたが、環境の変化が負担となり、逆に不安定になることがあった
  • TEACCHを取り入れることで落ち着いて過ごせるようになったケースもある

13. 家庭でできる療育の実践例

療育は専門機関だけでなく、家庭でも取り入れることができます。
例えば、ABAの基本を応用して「できた!」を増やす声かけを意識したり、TEACCHの考え方を参考に「朝の準備カード」を作って視覚的にスケジュールを示したりする方法があります。
「どんな方法が実践しやすい?」「家庭療育は効果がある?」と悩まれる方も多いですが、日常の中で無理なく続けられる工夫を取り入れることで、子どもにとって安心できる環境を作ることができます。

14. 療育を続けるコツとモチベーション維持の方法

療育は短期間で劇的な変化が見られるものではなく、継続することで少しずつ成長が感じられるものです。
しかし、「なかなか成果が見えない」「続けるのが大変」と感じることもあるでしょう。
「モチベーションを保つには?」「うまくいかないときはどうする?」といった悩みに対して、療育の進み具合を記録して小さな成長を実感することや、専門家や支援者と相談しながら進めることが大切です。
親自身の負担を減らしながら、長く続けられる工夫を取り入れましょう。

15. よくある誤解とその真実

「ABA=厳しい訓練」 → 個々に合わせたプログラムで、無理のない進め方が可能

「感覚統合療法を受けないと成長しない?」 → 感覚統合が必要な子もいるが、全員が必須ではない

「療育を受けたら普通の子と同じになる?」 → 療育の目的は発達のサポートであり、個々の特性を伸ばすこと

16. 自治体の支援を活用する方法

療育手帳の取得:受けられる支援の幅が広がる
発達支援センターの活用:無料相談や親向けの勉強会がある
助成金や補助制度:自治体ごとに違うため、役所で確認

経験談: 我が家では自治体の発達相談を利用し、個別療育を受けることができました。

9. よくある質問

ASDの子どもに療育は必要ですか?

必要かどうかは個々の特性によりますが、早期療育はコミュニケーション力や生活スキルの向上に効果的です。

療育は何歳から始めるのがベストですか?

一般的に2〜3歳から始めると効果が高いとされていますが、年齢に関係なく適切な支援を受けることが重要です。

ABA療法とは何ですか?

応用行動分析(ABA)は、行動のパターンを分析し、良い行動を強化することで適応力を高める療育方法です。

TEACCHプログラムとは何ですか?

視覚的なサポートを活用し、構造化された環境で学習や生活スキルを向上させる療育方法です。

感覚統合療法はどんな効果がありますか?

感覚過敏や鈍麻のある子どもが、適切な感覚処理を学ぶことで生活しやすくなる支援方法です。

家庭でできる療育の例はありますか?

視覚スケジュールの活用、ソーシャルストーリー、ルールの明確化、感覚遊びなどがあります。

療育はどこで受けられますか?

自治体の発達支援センター、療育施設、専門クリニック、幼稚園や保育園の支援プログラムなどで受けられます。

療育には費用がかかりますか?

自治体の支援制度を利用すると、負担を抑えながら療育を受けることが可能です。

療育の効果はどれくらいで出ますか?

個人差がありますが、数ヶ月〜1年ほど継続すると変化が見られることが多いです。

ASDの子どもに向いている習い事はありますか?

水泳、音楽、アート、体操など、個々の興味や感覚特性に合った習い事がおすすめです。

10. まとめ

ASDの療育方法にはさまざまな種類があり、お子さんの特性に合ったものを選ぶことが大切です。
ご家庭でも実践できる方法を取り入れ、少しずつ成長をサポートしていきましょう。

まずは自治体の発達支援センターや専門家に相談し、お子さんに合った支援を見つけましょう!

次回予告

次回は、我が家のルール4選と楽しく習慣化するための工夫をお届けします。
どうぞお楽しみに!

  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして!「しょうがなすこ」と申します。児童発達支援アドバイザーの資格を持つ2歳と4歳の男の子を育てるママで、現役保育士監修のもと、特性を持つお子さんとの育児についてブログで発信しています。このブログでは、同じような状況で悩む親御さんたちと共感し合い、困りごとを少しでも減らすヒントや、育児の楽しさを一緒に見つけられるような内容をお届けしています。 「ひとりじゃない」と感じられる温かい場になるように心を込めて書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!

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