はじめに
「友達が『いや!』と言っているのに、遊びを続けてしまう…」
「『やめて』と言われても、すぐに止まれない…」
「悪気はなさそうだけど、友達とトラブルになってしまう…」
そんな悩みはありませんか?
幼児や小学校低学年では、友達との関わりを学ぶ時期です。
しかし、
- 「いや」の意味を十分に理解できない
- 遊びに夢中で相手の気持ちに気付けない
- 気持ちの切り替えに時間がかかる
- 「まだ遊んでいる」と思ってしまう
という子は少なくありません。
特に、
- ASD・ADHDのあるお子さん
- 発達がゆっくりなお子さん
- 相手の表情や気持ちを読み取ることが苦手なお子さん
- 切り替えが苦手なお子さん
は、「いや」と言われても、どう行動すればよいのか分からず困ってしまうことがあります。
そこで今回は、
「友達が『いや』と言ったら?」が分かる視覚支援カードを無料公開します。
言葉だけでは伝わりにくいルールを、イラストで分かりやすく伝えられる内容です。
「いや」と言われても止まれないのは、わざとではないこともあります
「何度言ってもやめない。」
そんな場面を見ると、
「相手の気持ちを考えていないのでは?」
と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、実際にはそうとは限りません。
例えば、
① 「いや」が遊びなのか本気なのか分からない
友達は笑いながら
「やめて~!」
と言うこともあれば、
本当に困って
「いや!」
と言うこともあります。
大人は声や表情から違いを感じ取れますが、子どもによってはその違いを読み取ることが難しいことがあります。
② 止まりたいけれど、すぐには止まれない
「やめて」と聞いて、
頭では
「止まらなきゃ。」
と思っていても、
体が止まるまでに少し時間がかかる子もいます。
これは、切り替えが苦手なお子さんによく見られる特徴の一つです。
③ 楽しい気持ちが強すぎる
鬼ごっこや追いかけっこなど、楽しい遊びでは、
自分の楽しさに夢中になり、
相手の表情や声に気付きにくくなることがあります。
本人は「まだ一緒に遊んでいる」と思っていることも少なくありません。
④ 「いや=終わり」というルールがまだ身についていない
大人にとっては当たり前でも、
子どもには、
「友達が『いや』と言ったら、その遊びは終わり」
というルールがまだ分かっていないことがあります。
だからこそ、
言葉だけで注意するより、
見て分かる形で教えることが大切です。
友達が「いや」と言ったら?どうすればいい?視覚支援カード
次の視覚支援カードを無料公開しています。
これはソーシャルスキルトレーニング(SST)にも活用できる内容です。
- 「いや」はストップのサイン
- おもちゃで遊ぶときの「いや」
- 友達が「いや」と言ったら?
- 友達の気持ちメーター
- 「いや」と言われたらどうする?(女の子)
- 友達のサインを見つけよう(女の子)
- 友達のサインを見つけよう(男の子)
- 遊びのルールガイド(女の子)
- 遊びのルールガイド(男の子)
どのカードも、ご家庭や学校ですぐに使える内容です。









視覚支援カードで伝えたい4つのステップ
① 「いや」が聞こえたら…
✋ ピタッと止まる
まずは遊びを止めます。
② 一歩離れる
少し距離をあけます。
距離をあけることで、お互いに落ち着く時間ができます。
③ 「ごめんね」と伝える
相手を傷つけるつもりがなくても、
嫌な思いをさせてしまったら、
「ごめんね。」
と伝えます。
④ 相手が「いいよ」と言ったら、また遊ぼう
遊びを再開するのは、
相手が
「いいよ」
と言ったときです。
今日は遊ばないこともあります。
相手の気持ちを大切にしましょう。
我が家でも繰り返し伝えています
我が家の息子も、友達から
「いや。」
と言われても、
「まだ遊んでいる。」
と思ってしまうことがありました。
本人は「まだ一緒に遊んでいるつもり」だったようで、
相手が本当に困っていることには気付いていませんでした。
悪気があるわけではなく、
遊びが続いていると思っていたようです。
そこで、
「『いや』は終わりの合図だよ。」
と、繰り返し具体的に伝えるようにしました。
言葉だけでは伝わりにくいことも、
イラストや視覚支援カードを見ながら確認すると、
少しずつ理解できる場面が増えてきました。
子どもは一度で覚えられなくても大丈夫です。
繰り返し見て、経験を積み重ねることで、少しずつ身についていきます。
【無料公開】スマートフォンから画像を保存して、そのまま印刷できる
今回紹介した
「友達が『いや』と言ったら?」視覚支援カード
は、ご家庭や保育園・幼稚園・学校・放課後等デイサービスなどで自由にご活用いただけます。
ダウンロードして、お子さんと一緒に確認しながら練習してみてください。
よくある質問(FAQ)
この視覚支援カードは何歳から使えますか?
目安は3〜8歳(幼児〜小学校低学年)です。
文字が読めないお子さんでも、イラストを見ながら一緒に確認できます。
ASDの子が「いや」と言われても止まれないのはなぜですか?
相手の表情や気持ちを読み取ることが苦手だったり、「いや」が遊びなのか本気なのか判断しにくかったりすることがあります。
また、行動の切り替えに時間がかかる場合もあります。
「やめて」と言われたら最初に教えたいことは何ですか?
まずは「ピタッと止まる」ことです。
そのあとに少し離れ、「ごめんね」と伝える流れを練習すると理解しやすくなります。
家庭ではどのように練習すると効果的ですか?
親子で役割を交代しながら、「いいよ」「いや」「やめて」の場面をロールプレイすると、
実際の場面でも思い出しやすくなります。
学校や放課後等デイサービスでも使えますか?
はい。教室や支援級、放課後等デイサービスなどで、友達との関わりを学ぶ教材として活用できます。
「いや」と「やめて」はどう違うのですか?
どちらも相手が困っているサインです。「いや」は嫌な気持ち、
「やめて」は今すぐ行動を止めてほしい気持ちを表しています。
どちらも聞こえたらすぐに止まることが大切です。
何度教えても止まれません。どうしたらよいですか?
言葉だけで繰り返すよりも、イラストや視覚支援カードを使って具体的な行動を見せる方が理解しやすい場合があります。
短い言葉で繰り返し伝えることも効果的です。
相手の気持ちを理解する練習にもなりますか?
はい。「困った顔」「悲しい顔」「笑顔」などの表情と一緒に学ぶことで、相手の気持ちを考える力を育てるきっかけになります。
友達とのトラブルを減らすためには何が大切ですか?
「友達が『いや』と言ったら遊びはいったん終わり」というルールを、繰り返し具体的に教えることが大切です。
実際の場面で褒めながら定着を目指しましょう。
この視覚支援カードは無料でダウンロードできますか?
はい。ご家庭・保育園・幼稚園・学校・支援級・放課後等デイサービスなどで活用できるよう、無料で公開しています。
印刷して繰り返しご利用ください。
まとめ
友達との関わりでは、
「いや。」
という言葉は、とても大切なサインです。
子どもにとっては、
「相手が嫌と言ったら終わり」
というルールは、自然に分かるとは限りません。
だからこそ、
視覚的に分かりやすく伝えることで、
友達とのトラブルを減らし、
安心して遊べる力につながります。
ぜひ、ご家庭や学校で活用してみてください。
小さな積み重ねが、安心して友達と遊べる力につながっていきます。
相手の『いや』を大切にできることは、友達を大切にできることです。