はじめに
「お友達と仲良くしてね。」
幼稚園や保育園、小学校で、よく聞く言葉ですよね。
でも、
「仲良くって何?」
「どうすれば仲良くしていることになるの?」
と、戸惑ってしまうお子さんもいます。

特に、
- ASD・ADHDのあるお子さん
- 発達がゆっくりなお子さん
- 言葉をそのまま受け取りやすいお子さん
- 具体的に教えてもらう方が理解しやすいお子さん
は、「仲良く」という言葉が少し抽象的に感じることがあります。
そこで今回は、
「なかよくって なあに?」が伝わる視覚支援カードを無料公開します。
「仲良くしようね」を、「今日からできる行動」に変えて伝えられるカードです。
「仲良くしよう」は、
子どもによっては『分かっているけれど、どう行動すればいいのか分からない言葉』なのです。
「仲良く」が分からないのはなぜ?
「仲良く」は、目に見えない関係や気持ちを表す言葉ですが、
子どもにとっては「何をすれば仲良くしていることになるのか」が見えません。
例えば、
先生が
「みんな仲良く遊びましょう。」
と言っても、
- 一緒に遊ぶこと?
- 貸してあげること?
- ケンカしないこと?
- おしゃべりすること?
と、何をすればいいのか分からない子もいます。
「仲良くしてね。」
だけでは伝わりにくくても、
「『おはよう』って言うことだよ。」
「順番を待つことだよ。」
「『ありがとう』と言うことだよ。」
と、具体的な行動で伝えてあげると理解しやすくなります。
視覚支援カードの内容
今回は、目的に合わせて使える6種類の視覚支援カードを用意しました。






今回のカードでは、「仲良く」を6つの行動に分けて紹介しています。
① あいさつをする
「おはよう!」
「こんにちは!」
元気にあいさつすると、お友達も気持ちよく過ごせます。
② 「かして」と言う
勝手に取るのではなく、
「かして。」
と一言伝えます。
③ 「どうぞ」と言う
貸してもいいときは、
「どうぞ。」
と言えると、お互いに気持ちよく遊べます。
④ 「ありがとう」と言う
貸してもらったり、助けてもらったら、
「ありがとう。」
感謝の言葉は、お友達との関係を育てます。
⑤ 「ごめんね」と言う
ぶつかったり、嫌な思いをさせてしまったら、
「ごめんね。」
と言えることも大切です。
⑥ 「いっしょにあそぼう」と誘う
遊びたいときは、
「いっしょにあそぼう!」
と声をかけてみましょう。
「仲良く」を行動で伝えるのがポイント
子どもは、
「仲良く」
という言葉よりも、
- あいさつする
- 順番を待つ
- 「かして」と言う
- 「どうぞ」と言う
- 「ありがとう」と言う
- 「ごめんね」と言う
など、目に見える行動の方が理解しやすくなります。
最初から全部できなくても大丈夫です。
一つできたら、
「今の『ありがとう』すてきだったね。」
「順番を待てたね。」
と具体的に褒めることで、自信につながります。
我が家でも効果がありました
我が家の息子も、
「仲良くしてね。」
と言われても、
何をすればいいのか分からない様子でした。
でも、
「今日は『ありがとう』を言えたね。」
「『かして』って言えたね。」
と、一つずつ行動で伝えるようになると、
少しずつ自分から言葉が出る場面が増えてきました。
「仲良く」は、気持ちではなく、毎日の小さな行動の積み重ねなのだと感じています。
ご家庭での活用方法
おすすめの使い方は次のとおりです。
- 朝、登園・登校前に一緒に見る
- お友達と遊ぶ前に確認する
- 帰宅後に「今日はどれができた?」と振り返る
- 教室や支援級、家庭の壁に貼る
- 困った場面になったら、カードを指差しながら「今はどれをするといいかな?」と一緒に考えてみましょう。
一度に全部を目指さず、その日一つだけ意識するだけでも十分です。
できた行動に〇を付けたり、シールを貼ったりすると、楽しく続けられます。
【無料公開】スマートフォンから画像を保存して、そのまま印刷できる
「なかよくって なあに?」視覚支援カードは、家庭学習や学校、療育などで自由にご活用いただけます。
※個人利用・教育目的でのご利用を想定しています。
まとめ
「お友達と仲良くしてね。」
この言葉は、大人には当たり前でも、子どもには少し難しいことがあります。
だからこそ、
「仲良く=どんな行動をすることなのか」
を見える形で伝えてあげることが大切です。
言葉だけでは伝わりにくいことも、イラストや視覚支援カードがあることで、子どもは「これならできそう!」と感じられます。
ぜひ、ご家庭や学校で活用しながら、「仲良く」の第一歩を応援してあげてください。
「仲良く」は才能ではありません。
少しずつ練習して身につけられる、大切なソーシャルスキルの一つです。