はじめに|WISC検査をすすめられて悩みました
年中の冬から年長になった頃、児童発達支援や相談員さんから、発達検査について話が出ました。
「発達検査はどうしますか?」
「受けられるなら、受けた方がいいかもしれないね」
そう言われたとき、正直かなり悩みました。
頭に浮かんだのは、不安ばかりでした。
- 本当に必要なのかな
- IQで決めつけられそう
- 結果が低かったら怖い
- 子どもが傷つかないかな
- まだ様子見ではだめなのかな
- 普通級や支援級の判断に影響するのかな
当時の私は、何度も検索していました。
「WISC検査とは」
「WISC検査 受けるべき」
「WISC検査 ブログ」
「WISC検査 結果 怖い」
結論から言うと、わが家は WISC検査を受けて良かった と感じています。
もちろん、結果を聞くまでは怖かったです。
でも、WISC検査はIQの数字だけを見るものではなく、なぜ困っているのか、どんな支援が合うのかを知るためのヒント になりました。
この記事では、年長でWISC検査を受けたわが家の体験談として、受ける前の不安、検査当日の様子、結果説明で感じたこと、受けて良かった理由をまとめます。
WISC検査の詳しい流れや結果、就学判断への活かし方はこちらの記事に詳しくまとめています。
【体験談】発達検査WISCの流れと結果|就学判断・支援級を考える参考に
WISC検査はただのIQテストだと思っていた
最初、私はWISC検査を「IQテスト」のようなものだと思っていました。
だから余計に怖かったです。
「数字で子どもを評価される」
「できる・できないを決められる」
「将来まで決まってしまう」
そんなイメージがありました。
でも実際には、WISC検査は単純に頭の良さを見るためだけの検査ではありません。
子どもの、
- 言葉の理解
- 見たものを使って考える力
- 記憶して使う力
- 処理の速さ
- 得意なこと
- 苦手なこと
などを確認し、どんな場面で困りやすいのか を考えるための検査でした。
もちろんIQの数字も出ます。
でも、わが家にとって大切だったのは数字そのものよりも、項目ごとの凸凹や、検査中の様子 でした。
年長でWISC検査を受けることになった理由
年長になると、小学校入学が近づき、就学について具体的に考える時期になります。
わが家でも、
- 通常級で大丈夫か
- 通級が必要か
- 支援級も考えるか
- 学校でどんな配慮が必要か
- 就学相談で何を伝えればいいか
ということが現実的になってきました。
息子には、以前から気になることがいくつかありました。
- 集団行動が苦手
- 不器用さがある
- 感覚過敏がある
- 切り替えが苦手
- 疲れやすい
- 指示を聞き逃しやすい
ただ当時は、
「性格なのかな」
「まだ成長途中だからかな」
「そのうちできるようになるのかな」
という思いもありました。
その中で、相談員さんや児童発達支援の先生から発達検査をすすめられ、「今の困りごとを整理するために、一度受けてみよう」と考えるようになりました。
WISC検査を受ける前に怖かったこと

WISC検査を受ける前、一番怖かったのは結果でした。
特に不安だったのは、
- IQが低かったらどうしよう
- 発達障害と確定するのかな
- 普通級は難しいと言われるのかな
- 支援級しか選べなくなるのかな
- 子どもの将来に影響するのかな
ということです。
ネットで調べると、「境界知能」「IQ差」「発達の凸凹」など、気になる言葉がたくさん出てきます。
調べれば調べるほど不安になり、受ける決心がつかなくなる時期もありました。
でも今振り返ると、怖かったのはWISC検査そのものというより、結果を知ることで現実と向き合うこと だったのかもしれません。
WISC検査当日の様子

検査当日は、子どもだけで検査室に入りました。
親の私は待合室で待機です。
正直、子どもより私の方が緊張していたと思います。
「ちゃんと受けられるかな」
「途中で嫌にならないかな」
「分からない問題で泣かないかな」
と心配していました。
検査では、
- 質問に答える
- パズルのような課題をする
- 図形を見る
- 記号を書く
- 言葉を考える
など、さまざまな課題が行われたようです。
学校のテストというより、クイズやゲームに近い課題も多かったようでした。
終了後、息子に感想を聞くと「楽しかった」と言っていました。
ただ、検査時間は長めです。
疲れやすい子、初めての場所が苦手な子、親子分離が苦手な子にとっては、負担もあると思います。
一番緊張したのは結果説明の日
検査当日よりも、私が緊張したのは結果説明の日でした。
「何か悪いことを言われるのではないか」
「今までの子育てを否定されるのではないか」
「普通級は無理ですと言われるのではないか」
そんな不安がありました。
でも実際に説明されたのは、数字だけではありませんでした。
先生から話があったのは、
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 困りやすい場面
- 検査中の様子
- 支援の方法
- 家庭や学校でできる工夫
でした。
結果説明は、単にIQを見る時間ではありませんでした。
息子の特性や困りごとの理由を知り、これからどう支えていくかを考える時間でした。
WISC検査の結果を見て驚いたこと

ある程度の凸凹はあるだろうと思っていました。
感覚過敏や不器用さ、集団行動の苦手さなど、以前から気になる部分はあったからです。
でも実際に結果を見ると、思っていた以上に得意な力と苦手な力の差が大きく、正直ショックを受けました。
詳しい数値はここでは伏せますが、項目によって大きな開きがありました。
「こんなに差があったんだ」
そう思いました。
同時に、今まで本人の努力不足だと思っていた部分も、実は特性によるやりにくさだったのかもしれない、と感じました。
それまでは、
「もう少し頑張ればできるはず」
「どうして何度も同じことでつまずくのかな」
と思っていた場面もありました。
でも結果を見て、
「できない」のではなく、
「やりにくかった」のかもしれない。
「本人なりに精一杯頑張っていた」のかもしれない。
そう見方が変わりました。
診断名を聞いたとき、涙が出ました
結果説明の最後に、診断についての説明もありました。
頭では覚悟していたつもりでした。
療育に通い、就学相談も進める中で、可能性はあると思っていたからです。
それでも、実際に診断名を聞いた瞬間、涙が出ました。
悲しかっただけではありません。
これまで感じていた違和感や不安、
「私の育て方が悪かったのかな」
「どうしてこんなに生きづらそうなんだろう」
「どうしてこんなに育てにくいんだろう」
という思いが、一気にあふれてきたのだと思います。
同時に、「やっぱりそうだったんだ」という納得もありました。
診断名がついたことで、息子が変わるわけではありません。
でも、それまで漠然としていた困りごとに理由が見えたことで、これから何をしてあげればいいのか を考えられるようになりました。
今振り返ると、あの日の涙は絶望ではなく、息子を理解する第一歩だったように感じています。
診断名をどう受け止めたかについては、こちらの記事にもまとめています。
発達障害の診断名はレッテルじゃない|受け入れるまでの親の葛藤と支援
WISC検査を受けて良かったこと
WISC検査を受けて一番良かったのは、苦手な理由が見えたことです。
今までは、
「なんでできないんだろう」
「やる気がないのかな」
「わざと聞いていないのかな」
と思ってしまうこともありました。
でも検査結果から、
- 指示が多いと混乱しやすい
- 書くことに時間がかかる
- 疲れると集中が切れやすい
- 見通しがないと不安になりやすい
- 一斉指示が入りにくい
といったことが見えてきました。
すると、子どもへの見方が変わりました。
「できない」ではなく、やりにくかったんだ。
これは親として大きな気づきでした。
就学相談でも役立ちました
WISC検査の結果は、就学相談でも参考資料として役立ちました。
就学相談では、
- どんな場面で困りやすいか
- どんな配慮が必要か
- どんな環境だと安心して学べるか
- 通常級か支援級かをどう考えるか
を説明する必要があります。
もちろん、WISC検査だけで就学先が決まるわけではありません。
でも、親の感覚だけでなく、検査結果という客観的な資料があることで、子どもの特性を伝えやすくなりました。
わが家にとってWISC検査は、就学相談や支援級を考えるうえでも大きな判断材料になりました。
就学相談前に発達検査が必要だったか、実際に提出した資料についてはこちらにまとめています。
【体験談】就学相談前に発達検査は必要?支援級希望で実際に提出した資料・質問内容を公開
家庭での関わり方も変わりました
WISC検査の結果を聞いてから、家庭での関わり方も少しずつ変わりました。
例えば、
- 指示は一つずつ伝える
- 先に見通しを伝える
- 書字を無理に急がせない
- 疲れているときは休憩を入れる
- 口頭だけでなく見本を見せる
- できたことを具体的にほめる
といったことを意識するようになりました。
以前は「頑張ればできるはず」と思っていたこともありました。
でも今は、「どうすればやりやすくなるかな」と考えるようになりました。
親の気持ちが整理されたことも、WISC検査を受けて良かった点の一つです。
WISC検査は受けるべき?
WISC検査を受けるべきかどうかは、子どもの状況によると思います。
必ず受けなければいけないものではありません。
ただ、
- 困りごとの理由を知りたい
- 就学相談を控えている
- 学校での配慮を考えたい
- 療育や支援の方向性を整理したい
- 得意・苦手を客観的に知りたい
という場合には、とても参考になる検査だと感じました。
わが家の場合は、結果を見るのは怖かったけれど、受けて良かったです。
知らないまま悩み続けるより、理解できたことで前向きになれました。
WISC検査を受ける前に知りたかったこと
実際に受けてみて、「もっと早く知っておけばよかった」と思ったことがあります。
それは、
- WISC検査だけで進路が決まるわけではない
- IQだけを見る検査ではない
- 子どもの得意・苦手が分かる
- 就学相談の参考資料になる
- 結果が出るまで時間がかかることがある
- 結果をどう活かすかが大切
ということです。
受ける前は不安ばかりでした。
でも今振り返ると、もっと早く相談してもよかったと思っています。
幼児期に受けたWPPSI-IIIの体験談はこちらです。
【体験談】発達検査WPPSI-IIIを受けた息子|検査の流れと親の気づき
よくある質問
WISC検査は何歳から受けられますか?
対象年齢は検査の版によって異なります。
年長児の場合、年齢や機関の判断によってWISCまたはWPPSIなど別の検査が実施されることがあります。
WISC検査の費用はいくらですか?
医療機関や自治体によって異なります。
無料の場合もあれば、自費で費用がかかる場合もあります。予約時に確認しておくと安心です。
WISC検査はどこで受けられますか?
発達クリニック、児童精神科、小児科、大学病院、教育相談機関などで受けられることがあります。
WISC検査の時間はどれくらいですか?
一般的には1〜2時間程度と言われます。
子どもの様子によって休憩を挟む場合もあります。
WISC検査で発達障害は診断できますか?
WISC検査だけで発達障害の診断が決まるわけではありません。
診断は、医師が検査結果、問診、日常生活の様子などを総合的に見て判断します。
IQが低いと普通級に行けませんか?
WISCの結果だけで就学先が決まるわけではありません。
日常生活や集団活動の様子、本人の困りごと、保護者の希望などを含めて総合的に考えます。
まとめ|WISC検査は子どもを理解するヒントでした
WISC検査を受ける前、私はとても不安でした。
「IQテスト」
「結果が怖い」
「普通級に行けなくなるかも」
そんなイメージばかりがありました。
でも実際に受けてみると、WISC検査は子どもを決めつけるものではありませんでした。
息子の得意なこと、苦手なこと、困りやすい場面、支援の方向性を知るための大切なヒントになりました。
結果を聞くのは怖いです。
ショックを受けることもあると思います。
それでも、わが家にとっては、息子を理解するための大きな一歩でした。
もし今、WISC検査を受けるか迷っている方がいたら、「診断のため」だけではなく、子どもに合った関わり方を知るための検査 と考えてみてもよいかもしれません。