はじめに
「何度褒めてもやる気が出ない……。」
「『頑張ろう!』と言っても全然動かない。」
そんな経験はありませんか?
実は、子どもがやる気になるきっかけは一人ひとり違います。
褒められることで頑張れる子もいれば、
「昨日の自分に勝ってみよう!」で目を輝かせる子、「どうして?」「やってみたい!」という好奇心で夢中になる子もいます。
心理学にはさまざまな動機づけの考え方がありますが、この記事では、家庭で分かりやすく実践しやすい
- 承認タイプ
- 競争タイプ
- 探求タイプ
という3つの視点から、お子さんに合った声かけをご紹介します。
「うちの子はどのタイプかな?」
と考えながら読んでみてください。
子どものやる気は3タイプで考えると分かりやすい。
子どものやる気はみんな同じではありません。
同じ言葉でも、
ある子は笑顔になり、
ある子は無反応。
これは珍しいことではありません。
例えば、
「すごいね!」
と言われると頑張れる子もいれば、
「昨日よりできるかな?」
と言われる方が燃える子もいます。
また、
「なんでそうなるの?」
「一緒に調べてみよう!」
と言われると夢中になる子もいます。
だからこそ、
「みんなに同じ声かけ」
よりも、
「その子に合った声かけ」
の方が、やる気につながりやすいのです。

① 承認タイプ
特徴
このタイプは、
認められること
褒められること
感謝されること
が大きなやる気になります。
例えば、
「先生に褒められた!」
「お母さんが喜んでくれた!」
そんな経験が次の挑戦につながります。
こんな子に多い
・褒められると笑顔になる
・お手伝いが好き
・先生が大好き
・「見て見て!」が多い
・作品を見てもらうのが好き
・認められるとうれしそうにする
おすすめの声かけ
「頑張ったね。」
「最後までできたね。」
「前より上手になったね。」
「助かったよ。」
努力や工夫を具体的に伝えると、さらに効果的です。
NGになりやすい声かけ
「まだできないの?」
「○○ちゃんはできるのに。」
比較ばかりされると、自信を失ってしまうことがあります。
② 競争タイプ
特徴
このタイプは、
勝ちたい
記録を更新したい
挑戦したい
という気持ちが原動力になります。
ただし、人との比較だけでは疲れてしまうこともあります。
おすすめは、
昨日の自分との勝負です。
こんな子に多い
・ゲームが好き
・負けると悔しがる
・順位が気になる
・タイムを測ると頑張る
・ゲームのレベル上げが好き
おすすめの声かけ
「昨日よりできたね!」
「前より上手になったね!」
「自己ベスト更新だね!」
NGになりやすい声かけ
「お兄ちゃんの方が速いよ。」
「○○ちゃんには勝てないね。」
他人との比較ばかりになると、失敗を恐れるようになることがあります。
③ 探求タイプ
特徴
このタイプは、
知りたい
やってみたい
試してみたい
という好奇心がやる気になります。
こんな子に多い
・図鑑が好き
・質問が多い
・実験が好き
・好きなことは何時間でも集中する
おすすめの声かけ
「どうしてだと思う?」
「一緒に調べてみよう。」
「実験してみよう。」
「どっちになると思う?」
NGになりやすい声かけ
「いいから覚えなさい。」
「理由はいいから。」
好奇心を否定されると、やる気が下がってしまうことがあります。

家庭・学校・療育で使える
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タイプは1つとは限らない
実際には、
学校では承認タイプ。
ゲームでは競争タイプ。
昆虫になると探求タイプ。
というように、
場面によって変わる子もたくさんいます。
また、成長とともに変化することも珍しくありません。
「この子は絶対にこのタイプ」と決めつける必要はありません。
今日からできるチェック

次のうち、一番当てはまるものはありますか?
✅ 「褒められると頑張る」
→承認タイプ
✅ 「勝負すると燃える」
→競争タイプ
✅ 「なんで?が止まらない」
→探求タイプ
当てはまるものが複数あっても大丈夫です。
体験談
我が家でも、兄弟で反応が違う場面があります。
同じように声をかけても、一人は「すごいね!」でやる気になり、
もう一人は「昨日よりできるかな?」の方が張り切ることがあります。
声をかけた直後から、自分から机に向かう姿を見て、「言葉一つでこんなに違うんだ」と感じました。
「やる気がない」のではなく、その子に合ったきっかけが違うだけなのだと感じるようになりました。
声かけを少し変えるだけで、表情や行動が変わることもあります。
まとめ
子どものやる気は、一人ひとり違います。
- 承認タイプ:認められると伸びる
- 競争タイプ:挑戦や記録更新で伸びる
- 探求タイプ:知りたい気持ちで伸びる
大切なのは、「どのタイプが良い・悪い」ではありません。
お子さんが何に心を動かされるのかを知り、その子に合った声かけをすることです。
「やる気がない子」と決めつける前に、「どんな言葉なら心が動くかな?」と考えてみると、
子どもを変えようとするより、
その子に合った声かけを探すこと。
それが、
やる気を育てる近道になるかもしれません。
大切なのは、お子さんに合った「やる気スイッチ」を見つけることです。
