就学相談

就学相談で支援級希望をどう伝える?理由の伝え方・話した内容を体験談で解説

就学相談で母親が支援級希望と子どもに必要な支援を相談員に伝えているイラスト

はじめに

年長になると始まる就学相談。

発達に心配ごとがある場合、

「支援級を希望しているけれど、どう伝えればいいの?」
「普通級では不安です、と言ってもいいの?」
「支援級希望の理由は何を話せばいい?」
「発達検査の結果はどう説明する?」

と悩む方も多いと思います。

わが家も、就学相談で支援級を希望しました。

でも最初は、

「親の希望だけで支援級にしてほしいと言っていいのかな」
「普通級を否定しているように聞こえないかな」
「うまく説明できなかったらどうしよう」

と不安でいっぱいでした。

実際に就学相談を受けて感じたのは、支援級を希望するときは、

「支援級に入れたいです」だけでなく、なぜその環境が子どもに合うと思うのかを具体的に伝えることが大切

ということです。

この記事では、わが家の体験談をもとに、

  • 就学相談で支援級希望をどう伝えたか
  • 支援級希望の理由として話したこと
  • 発達検査結果の伝え方
  • 普通級で不安だったこと
  • 事前に準備しておくとよいメモ
  • 伝えるときに気をつけたこと

をまとめます。

これから就学相談を控えている方の参考になれば嬉しいです。

目次

  1. 就学相談で支援級希望は伝えていい?
  2. 支援級希望を伝えるときに大切な考え方
  3. わが家が支援級を希望した理由
  4. 就学相談で実際に伝えたこと
  5. 発達検査結果はどう伝えた?
  6. 普通級で不安だったことの伝え方
  7. 支援級で期待している支援の伝え方
  8. 支援級希望を伝える前に準備したメモ
  9. 就学相談で使える伝え方の例文
  10. 伝えるときに気をつけたこと
  11. よくある質問
  12. まとめ

1. 就学相談で支援級希望は伝えていい?

結論から言うと、就学相談で支援級希望を伝えて大丈夫です。

就学相談は、子どもに合った学びの場を考えるための相談です。

そのため、

  • 普通級がよい
  • 支援級がよい
  • 通級も検討したい
  • まだ迷っている

など、保護者の考えを伝えることは大切です。

ただし、支援級を希望したからといって、その場ですぐ決定するわけではありません。

実際には、

  • 子どもの発達状況
  • 園での様子
  • 家庭での困りごと
  • 発達検査結果
  • 医師の診断や意見
  • 学校見学での様子
  • 保護者の希望

などをもとに、総合的に判断されます。

わが家の場合も、就学相談では「支援級を希望しています」と伝えたうえで、なぜそう考えたのかを具体的に話しました。

2. 支援級希望を伝えるときに大切な考え方

支援級希望を伝えるときに大切なのは、

「普通級では無理そうだから」ではなく、「子どもが安心して学ぶために必要な環境」として伝えること

だと感じました。

たとえば、

  • 少人数の方が指示を理解しやすい
  • 一斉指示だと聞き逃しが多い
  • 疲れやすく、集団の刺激が負担になりやすい
  • 困ったときに自分から助けを求めるのが苦手
  • 書くことや切り替えに支援が必要
  • 不安が強いと固まってしまう

など、子どもの困りごとを具体的に伝えると、相談員さんや学校側も状況を理解しやすくなります。

支援級希望は、子どもを低く見るためではありません。

わが家では、

「できる・できない」ではなく、「安心して学べる環境かどうか」

を基準に考えました。

3. わが家が支援級を希望した理由

わが家が支援級を希望した理由は、主に次のようなことでした。

  • 集団行動で指示を聞き逃しやすい
  • 一斉指示だけでは動き出しにくい
  • 切り替えに時間がかかる
  • 感覚過敏があり、疲れやすい
  • 書くことや細かい作業に苦手さがある
  • 不安が強いと固まってしまう
  • 困ったときに自分から言い出しにくい
  • 初めての場所や予定変更に弱い
  • 発達検査で得意・苦手の差が大きかった

もちろん、できることもたくさんあります。

言葉の理解や記憶が得意だったり、好きなことには集中できたり、本人なりに一生懸命取り組む力もあります。

ただ、小学校生活では、

  • 先生の話を聞く
  • ノートを書く
  • 時間で動く
  • 教室を移動する
  • 友達と関わる
  • 行事に参加する

など、同時に求められることが一気に増えます。

その中で、最初から大きな集団に入るよりも、少人数で安心して学べる環境の方が合っているのではないかと考えました。

4. 就学相談で実際に伝えたこと

就学相談では、次のような内容を伝えました。

園での困りごと

幼稚園では、

  • 先生の指示が通りにくいことがある
  • 集団行動の切り替えが苦手
  • ダンスや体操の動きを覚えるのに時間がかかる
  • 友達との距離感が近くなりすぎることがある
  • 不安が強いと話せなくなる

といった様子がありました。

家庭での困りごと

家庭では、

  • 予定変更が苦手
  • 朝の支度に時間がかかる
  • 複数の指示を出すと混乱しやすい
  • 疲れると癇癪やパニックにつながりやすい
  • 困っていても言葉で説明しにくい

ということを伝えました。

小学校で心配なこと

小学校で心配していたのは、

  • 一斉指示についていけるか
  • 困ったときに先生に言えるか
  • ノートを書く量が負担にならないか
  • 交流級で疲れすぎないか
  • 行事や予定変更に対応できるか

でした。

「支援級にしたいです」とだけ伝えるのではなく、

どの場面で困りそうなのか

を具体的に話すようにしました。

5. 発達検査結果はどう伝えた?

発達検査結果を見せながら子どもに必要な支援を就学相談で説明している母親のイラスト

わが家は、就学相談前に発達検査を受けていました。

発達検査の結果は、支援級希望を伝えるうえで大きな判断材料になりました。

ただし、就学相談では数値だけを伝えるのではなく、

結果から分かった困りごと

を中心に話しました。

たとえば、

  • 得意な力と苦手な力の差が大きい
  • 指示を聞いて理解するまでに時間がかかる
  • 初めての課題や見通しがない場面で不安が出やすい
  • 書くことや目で見て処理する課題に負担がある
  • 疲れると集中が続きにくい

というように、日常生活や学校生活にどう関係するのかを説明しました。

発達検査は、子どもを数字で判断するためのものではありません。

わが家にとっては、

子どもがどんな場面で支援を必要としているのかを説明する材料

になりました。

6. 普通級で不安だったことの伝え方

支援級を希望するとき、普通級への不安も伝える必要がありました。

ただ、普通級を否定するような言い方にならないように気をつけました。

わが家では、

「普通級が悪いということではなく、今の息子には一斉指示や大きな集団の中で過ごすことに不安があります」

というように伝えました。

具体的には、

  • 先生の話を聞き逃したときに自分から確認できない
  • みんなと同じペースで書くことが負担になりそう
  • 集団の刺激で疲れやすい
  • 困っていても黙ってしまう可能性がある
  • 不安が強いと動けなくなることがある

と説明しました。

大切なのは、

普通級がだめだから支援級ではなく、今の子どもに合う環境として支援級を考えている

と伝えることだと思います。

7. 支援級で期待している支援の伝え方

発達検査結果を見せながら子どもに必要な支援を就学相談で説明している母親のイラスト

支援級希望を伝えるときは、

「支援級に入れたいです」

だけでなく、

支援級でどんなサポートがあると安心なのか

も伝えました。

わが家が期待していた支援は、

  • 指示を一つずつ伝えてもらう
  • 見通しを持てるように予定を伝えてもらう
  • 書く量や時間を調整してもらう
  • 困ったときに声をかけてもらう
  • クールダウンできる環境がある
  • 交流級への参加を子どもの様子に合わせて調整する
  • 学校生活に慣れるまで丁寧に見守ってもらう

ということでした。

支援級を希望する理由は、「勉強が心配だから」だけではありません。

生活面、情緒面、コミュニケーション面も含めて、安心して学校生活を送れるかどうかが大切だと感じました。

8. 支援級希望を伝える前に準備したメモ

就学相談前に子どもの得意なことや困りごと、希望する支援をメモに整理している母親のイラスト

就学相談の前に、メモを作っておくと話しやすかったです。

準備した内容は次の通りです。

子どもの得意なこと

  • 好きなことには集中できる
  • 記憶力がある
  • 言葉の理解が得意な部分がある
  • ルールが分かると守ろうとする
  • 慣れた環境では安心して過ごせる

子どもの苦手なこと

  • 初めての場所や予定変更が苦手
  • 複数指示で混乱しやすい
  • 集団の中で聞き逃しやすい
  • 困っても言い出しにくい
  • 書くことや手先の作業に時間がかかる
  • 疲れると集中が続きにくい

小学校で心配なこと

  • 一斉指示
  • 板書
  • 休み時間
  • 給食
  • 行事
  • 交流級
  • 登下校
  • 困ったときのヘルプ

希望する支援

  • 少人数での学習
  • 具体的な声かけ
  • 視覚的な支援
  • 見通しの提示
  • 書字の負担軽減
  • クールダウン
  • 交流級参加の調整

こうして整理しておくと、就学相談で焦らず話せました。

9. 就学相談で使える伝え方の例文

ここでは、実際に使いやすい伝え方をまとめます。

支援級希望を伝える例文

支援級を希望しています。
理由は、本人が大きな集団の中で一斉指示を聞いて動くことに不安があり、少人数で具体的に声をかけてもらえる環境の方が安心して学べると感じているためです。

普通級への不安を伝える例文

普通級が合わないと決めつけているわけではありません。
ただ、今の様子を見ると、最初から大きな集団で一日過ごすことには不安があります。
特に、指示の聞き逃しや書く量、困ったときに自分から言えないことが心配です。

発達検査結果をもとに伝える例文

発達検査では、得意な力と苦手な力の差が大きいことが分かりました。
数値だけで判断したいわけではありませんが、日常でも一斉指示や初めての課題で困ることがあり、小学校でも支援が必要になるのではないかと考えています。

支援級で期待する支援を伝える例文

本人が安心して学校生活を始められるように、最初は少人数の環境で、指示を一つずつ伝えてもらえると助かります。
慣れてきたら、交流級にも少しずつ参加できる形を相談できたらと思っています。

まだ迷っている場合の例文

支援級と普通級でまだ迷っています。
ただ、本人の特性を考えると、支援級の環境も含めて検討したいと思っています。
どのような支援が受けられるのか、学校生活の流れを確認しながら考えたいです。

10. 伝えるときに気をつけたこと

就学相談で支援級希望を伝えるとき、わが家が気をつけたのは次のことです。

感情だけで話さない

「心配です」
「不安です」

だけでは、相手に具体的な状況が伝わりにくいです。

そのため、

  • どんな場面で
  • どんな困りごとがあり
  • どんな支援があると助かるのか

を話すようにしました。

できないことだけを並べない

支援級希望を伝えるときは、困りごとを話す必要があります。

でも、できないことばかり話すと、親としてもつらくなります。

だからこそ、

  • 得意なこと
  • 好きなこと
  • できるようになってきたこと
  • 支援があればできること

も一緒に伝えました。

子どもの強みも伝えることで、支援の方向性が前向きになります。

支援級ありきではなく、子どもに合う環境を相談する

「絶対に支援級でお願いします」

というより、

「子どもに合う環境として支援級を希望しています」

という伝え方を意識しました。

就学相談は、対立する場ではなく、一緒に考える場です。

こちらの希望を伝えつつ、学校や教育委員会の意見も聞く姿勢が大切だと感じました。

11. よくある質問

就学相談で支援級希望は言ってもいいですか?

言って大丈夫です。
就学相談は、保護者の希望や子どもの状況を伝えながら、合う環境を考える場です。

支援級希望の理由は何を話せばいいですか?

子どもの困りごと、園や家庭での様子、小学校で心配なこと、必要だと思う支援を具体的に伝えるとよいです。

発達検査結果は必要ですか?

自治体によって異なります。
必須ではない場合もありますが、支援級を希望する場合は判断材料として役立つことが多いです。

診断名がないと支援級は希望できませんか?

自治体によって異なります。
診断名がなくても相談できる場合がありますが、診断書や発達検査結果を求められるケースもあります。

普通級では不安と言ってもいいですか?

言って大丈夫です。
ただし、普通級を否定する言い方ではなく、子どもの特性と必要な支援を具体的に伝えるとよいです。

支援級希望を伝えたら必ず支援級になりますか?

必ずではありません。
保護者の希望、子どもの状態、園や学校の様子、発達検査結果などをもとに総合的に判断されます。

まだ迷っている場合はどう伝えればいいですか?

「支援級と普通級で迷っています」と正直に伝えて大丈夫です。
迷っている理由や不安な点を相談すると、必要な情報を得やすくなります。

就学相談ではメモを見ながら話してもいいですか?

大丈夫です。
緊張して忘れやすいので、事前にメモを作っておくのがおすすめです。

支援級希望は親のわがままだと思われませんか?

子どもの困りごとや必要な支援を具体的に伝えれば、わがままではありません。
子どもが安心して学べる環境を考えるための大切な希望です。

支援級希望を伝えるときに一番大切なことは何ですか?

「なぜ支援級が合うと思うのか」を具体的に伝えることです。
困りごとだけでなく、どんな支援があれば力を発揮しやすいかも伝えるとよいです。

12. まとめ

就学相談で支援級希望を伝えるのは、勇気がいることでした。

でも、実際に話してみて感じたのは、

支援級希望は、子どもを決めつけるためではなく、安心して学べる環境を考えるための大切な希望

だということです。

「支援級に入れたいです」だけではなく、

  • どんな場面で困っているのか
  • 小学校で何が心配なのか
  • 発達検査結果から何が分かったのか
  • どんな支援があると安心なのか
  • 支援があればどんな力を発揮できそうか

を具体的に伝えることで、相談がしやすくなりました。

就学相談は、親が一方的にお願いする場ではなく、子どもに合う環境を一緒に考える場です。

これから就学相談を控えている方は、ぜひ事前にメモを作ってみてください。

親の希望や不安を整理して伝えることが、子どもに合った小学校生活への第一歩になると思います。

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しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 小学生と未就学児の兄弟を育てている母です。長男にはASD・ADHD・DCD・吃音があり、療育や学校生活、家庭での関わりを通して、さまざまな困りごとに向き合ってきました。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、実際の子育て経験をもとに、家庭・学校・療育で使える視覚支援カードや無料教材、子育ての工夫を発信しています。 「ことばだけでは伝わりにくい」「次に何をすればよいか分からない」「学習につまずいている」など、その子に合う「分かる方法」を一緒に見つけられる場所を目指しています。 子育ての困りごとが少しでも軽くなりますように。どうぞ気軽に読んでいってください☺️

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