吃音

幼児吃音は治る?2歳半〜6歳までの経過と親ができる対応【実体験】

幼児の吃音どうなった?

はじめに|「幼児吃音は治るの?」と毎日検索していました

息子の吃音が始まったのは、2歳半頃でした。

当時の私は、

「このままずっと治らなかったらどうしよう」
「小学校に入ったら困るのでは?」
「吃音って自然に治るの?」

と、本気で悩んでいました。

毎日のように、

「幼児吃音 治る」
「吃音 いつ治る」
「吃音 2歳半」
「吃音 小学校 悪化」

と検索していたことを、今でもよく覚えています。

わが家の経過を先にまとめると、こんな感じです。

年齢吃音の状態
2歳半少し言葉が詰まるようになる
3歳・年少明らかに吃音が目立ち、クリニックへ相談
4歳・年中我が家では一番強かった時期
5歳・年長少しずつ改善傾向
6歳・小1日常会話はかなり落ち着くが、音読では少し残る

現在、息子の吃音は完全になくなったわけではありません。
それでも、4歳頃のピーク時と比べると、別人のように落ち着きました。

この記事では、息子の吃音が始まった頃から、小学校入学後の現在までの経過を、できるだけ正直にまとめます。

あくまで我が家の一例ですが、今まさにお子さんの吃音で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

幼児吃音の経過まとめ|我が家は4歳がピークでした

まず、我が家の吃音の経過を主観でまとめると、次のようになります。

年齢吃音レベル・主観
2歳半2
3歳・年少7
4歳・年中10
5歳・年長5
6歳・小13

※10段階評価は、あくまで我が家の主観です。

息子の場合、2歳半頃に始まり、4歳・年中の頃が一番強く出ていました。
その後、5歳頃から少しずつ落ち着き始め、6歳現在は日常会話ではかなり改善しています。

ただし、音読や緊張する場面では、今でも吃音が出ることがあります。

幼児吃音が2歳半から小1まで変化していく男の子の経過イラスト

2歳半|最初は「言葉が増えている時期かな」と思っていた

2歳半頃は、まだ「吃音」という認識はありませんでした。

ただ、

「ぼ、ぼ、ぼくね」
「きょ、きょ、きょうね」

のように、最初の音を繰り返すことが少し増えていました。

周囲から指摘されることもなく、私も最初は、

「言葉が急に増えている時期だからかな」
「話したいことが多いのかな」

くらいに考えていました。

この時期は、心配というよりも「少し気になるな」という程度でした。

3歳・年少|吃音が目立ち始め、クリニックへ相談

年少になる頃には、明らかに吃音が目立つようになりました。

私の体感では、10段階で7くらい。

特に、興奮したときや、話したいことがたくさんあるときに、最初の音が何度も繰り返されていました。

言葉が渋滞しているような感じです。

さらにこの頃から、音を繰り返すだけでなく、言葉が出てこない「ブロック」のような症状も見られるようになりました。

話そうとしているのに、最初の言葉が出てこない。
本人も苦しそうに見える。

この頃から私の不安は一気に強くなり、クリニックへ相談しました。

先生からは、

「幼児期には、比較的よく見られることがあります」
「まずは発達検査を受けてみましょう」
「経過を見ていきましょう」

という説明がありました。

正直そのときは、

「吃音だけじゃなくて、発達の問題なの?」

とさらに不安になりました。

吃音がきっかけでWPPSI検査を受けた

我が家は、吃音をきっかけにWPPSI(ウィプシー)検査を受けました。

検査では、

  • 言葉の理解
  • 指示理解
  • 記憶
  • 図形課題
  • 得意不得意の差

などを確認しました。

結果として、大きな知的な遅れはありませんでした。
一方で、得意なことと苦手なことの差が見えました。

当時はショックもありました。

でも今振り返ると、

「何が苦手なのか」
「どう支援すればいいのか」

を知るきっかけになったので、結果的には受けてよかったと思っています。

▶ 【体験談】発達検査WPPSI-IIIを受けた息子

4歳・年中|吃音が一番ひどかった時期

吃音で言葉が出にくい男の子に母親が寄り添うイラスト

今振り返っても、息子の吃音が一番強かったのは4歳・年中の頃です。

私の主観では、10段階中10。

話したいことはたくさんあるのに、言葉が出てこない。
単語レベルでも詰まる。
話し始めるまでに時間がかかる。

そんな様子が増えていました。

本人も苦しそうでした。

幼稚園でも、登下校中でも、スーパーで買い物をしているときでも吃音が目立ち、周囲の視線が気になってしまうこともありました。

本人が話せないことにイライラして、私もどう対応したらいいか分からず、親子で涙が出たこともあります。

今だから言えますが、この頃が吃音に関して一番つらかった時期だったと思います。

5歳・年長|少しずつ落ち着き始めた

年長になる頃から、

「あれ?少し減ったかも」

と感じる日が増えました。

もちろん、完全になくなったわけではありません。

疲れているとき。
興奮しているとき。
緊張しているとき。

そういう場面では、吃音が出ることもありました。

それでも、年中のピーク時と比べると、かなり改善した印象です。

体感では、10段階で5くらいまで落ち着きました。

6歳・小1|日常会話はかなり落ち着いたが、音読では残る

小1の男の子が音読の宿題に取り組み母親が見守るイラスト

現在、息子は小学校1年生です。

普段の会話では、吃音がほとんど気にならない日もあります。

もちろんゼロではありません。
たまに音を繰り返すことはあります。

それでも、年中の頃と比べると別人のように落ち着いています。

体感では、10段階で3程度です。

学校生活でも、吃音による大きな困りごとは今のところありません。

ただし、完全になくなったわけではありません。

特に毎日の音読の宿題では、文章によって言葉が出にくくなることがあります。

普段の会話ではスムーズに話せていても、音読になると、

「あ、あ、あ、あ……」

のように最初の音が詰まったり、言葉がなかなか出てこなかったりすることがあります。

すらすら読める文もあれば、何度もつかえて途中で止まってしまう文もあります。
その日の疲れや緊張でも変わります。

そのため我が家では、

「間違えずに読むこと」よりも、
「最後まで読めたこと」

を大切にするようにしています。

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小学校入学で吃音は悪化した?

入学前は、かなり心配していました。

小学校では、

  • 先生が変わる
  • 友達関係が変わる
  • 音読が始まる
  • 発表の機会が増える
  • 新しい環境で緊張しやすい

など、吃音が悪化しそうな要素が多いと感じていたからです。

でも現在のところ、大きな悪化は見られていません。

むしろ年長時代より落ち着いている印象です。

ただし、音読では詰まりやすく、その日の体調や緊張によって波があります。

今後も成長とともに変化する可能性はあるため、引き続き見守っていきたいと思っています。

吃音と発達障害は関係ある?

息子の場合、吃音がきっかけで発達検査を受けました。

そのため当時の私は、

「吃音=発達障害なの?」

と、とても不安になりました。

クリニックで相談したところ、先生からは、

「吃音があるからといって、必ずしもASDやADHDなどがあるわけではありません」
「ただし、発達特性が関係している場合もあるため、一度検査を受けてみましょう」

という説明を受けました。

吃音は、日本の発達障害者支援法でも支援対象に含まれています。
これは、吃音が育て方や本人の努力不足ではなく、脳の神経発達の特性と関係すると考えられているためです。

ただし、ここは誤解しないことが大切です。

吃音がある=ASDやADHDがある
という意味ではありません。

幼児期の吃音は、2〜5歳頃に見られることが多く、吃音以外に発達上の問題がない子もたくさんいます。

一方で、

  • ASD
  • ADHD
  • 学習面の困りごと
  • 発音や言葉の発達の課題

などを併せ持つ子もいるため、気になる場合は専門機関へ相談することが大切だと感じています。

▶ 発達検査は必要?吃音・幼稚園での困りごとから決断した理由

幼児吃音は自然に治る?

幼児期に始まる吃音は、自然に改善するケースも多いと言われています。

海外の研究では、幼児期の吃音の約70〜80%が自然回復すると報告されています。

ただし、すべての子どもが自然に治るわけではありません。

吃音の経過には個人差があり、

  • 発症年齢
  • 性別
  • 家族歴
  • 吃音の重症度
  • ブロック症状の有無
  • 学童期以降も続いているか

などが関係すると考えられています。

自然回復しにくい要因として、

  • 発症から長期間続いている
  • 家族に吃音のある人がいる
  • 男の子
  • ブロック症状が強い
  • 小学校以降も症状が続いている

などが挙げられることがあります。

ただし、これらに当てはまるからといって、必ず吃音が残るわけではありません。

我が家の息子も、男の子でブロック症状が強かった時期がありました。
それでも6歳現在はかなり落ち着いています。

だからこそ、

「必ず治る」
「絶対に残る」

のどちらかで考えすぎないことも大切だと感じています。

我が家がやってよかった吃音への対応

▶ 吃音の子供への親のサポート方法7選

1. 最後まで話を聞く

言葉が詰まっても、途中で遮らず、最後まで聞くことを意識しました。

親が焦らず待つことで、息子も安心して話せるようになった気がします。

2. 急かさない

「早く言って」
「何て言ったの?」

と言いたくなる場面もありました。

でも、なるべく待つようにしました。

言葉が出るまでの時間を、親が受け止めることは大切だったと思います。

3. ゆっくり話す見本を見せる

「ゆっくり話して」と言うよりも、親自身が少しゆっくり話すようにしました。

すると、息子も自然と落ち着いて話せることがありました。

指示として言うより、こちらが話し方の見本を見せるイメージです。

4. 言語聴覚士さんに相談した

専門家に相談できたことは、とても大きかったです。

親だけで抱え込まずに済みましたし、

「今の対応で大丈夫」
「こういう関わり方で見ていきましょう」

と言ってもらえたことで、私自身も少し安心できました。

5. 幼稚園の先生と連携した

先生に状況を伝え、園でも見守っていただけたことは助かりました。

吃音が強い時期には、お友達にからかわれないようにも気にかけてくださいました。

家庭だけでなく、園や学校で理解してもらえる環境は大切だと思います。

6. 絵本の読み聞かせを続けた

毎日の読み聞かせも続けていました。

直接吃音が改善したかどうかは分かりません。

でも、親子でゆっくり言葉に触れる時間になっていたと思います。

息子にとっても、「言葉は楽しいもの」と感じる時間になっていたらいいなと思っています。

▶ 『だるまさんが』で言葉のリズムを育てよう

7. 構音トレーニングを続けた

吃音が比較的落ち着いている時期には、構音のトレーニングも行っていました。

嫌がる日もありましたが、無理のない範囲で続けました。

その結果、小学1年生頃になって発音がかなりはっきりしてきました。

すぐに成果は見えませんでしたが、続けてよかったと感じています。

▶ 吃音の改善トレーニング|親子で楽しくできる具体的な方法

やりすぎないように気をつけたこと

一般的には、

  • 「ゆっくり話して」と何度も言う
  • 「落ち着いて」と繰り返す
  • 言い直しをさせる
  • 話し方を何度も注意する

といった対応は、子どもにプレッシャーを与える可能性があると言われています。

我が家も気をつけていました。

とはいえ、正直なところ、

「ゆっくりね」
「落ち着いてね」

と言ってしまうことはありました。

親も人間なので、いつも完璧な対応はできません。

ただ、息子の場合は、「ゆっくり話す見本を見せる」「話しやすいペースを一緒に探す」ことは、マイナスではなかったように感じています。

また、言葉以外のことで強く叱ったあとに、吃音が目立つように感じることもありました。

もちろん、子育てをしていれば叱らないわけにはいきません。
でも、必要以上に叱らず、安心して話せる環境を作ることは大切なのかもしれないと感じています。

吃音で相談できる場所

息子の吃音が目立つようになった頃、私は、

「どこに相談したらいいの?」

と悩みました。

我が家が最初に相談したのは療育センターです。

療育センターで、言語聴覚士さんが在籍しているクリニックを紹介していただき、トレーニングに通うことになりました。

吃音の相談先としては、次のような場所があります。

小児科

まずは身近な小児科へ相談する方法があります。
必要に応じて専門機関を紹介してもらえることもあります。

発達クリニック

発達検査や発達特性も含めて相談したい場合は、発達クリニックも選択肢の一つです。

言語聴覚士

吃音や発音、言葉の発達を専門に支援する専門職です。
家庭での関わり方について具体的なアドバイスを受けられることがあります。

療育センター・発達支援センター

自治体によっては、療育センターや発達支援センターで相談を受け付けています。
地域の支援制度や利用できるサービスについて教えてもらえることもあります。

耳鼻咽喉科

聞こえや発音の問題が気になる場合は、耳鼻咽喉科で相談するケースもあります。

どこに相談するか迷ったら、自治体の発達相談窓口や保健センターに問い合わせるのもおすすめです。

よくある質問

幼児吃音は自然に治りますか?

自然に改善するケースも多いと言われています。
ただし個人差があるため、長く続く場合や親の不安が強い場合は専門機関へ相談するのがおすすめです。

吃音は何歳頃に始まりますか?

2〜5歳頃に始まることが多いと言われています。
我が家では2歳半頃から少しずつ見られるようになりました。

男の子の方が吃音は残りやすいですか?

成長するにつれて、男の子の方が吃音が残りやすい傾向が報告されています。
ただし、男の子だから必ず残るというわけではありません。

吃音は発達障害ですか?

吃音は日本の発達障害者支援法の支援対象に含まれています。
ただし、吃音があるからといってASDやADHDがあるという意味ではありません。

発達検査は受けた方がいいですか?

必ず受けなければならないわけではありません。
ただし、吃音以外にも気になることがある場合や、園や学校から勧められた場合は、一度相談してみると安心です。

小学校入学で吃音は悪化しますか?

環境の変化で一時的に増えることはありますが、必ず悪化するわけではありません。
我が家の場合は、入学後に大きな悪化は見られていません。

音読で吃音が出やすいのは普通ですか?

会話では目立たなくても、音読で吃音が出やすい子はいます。
我が家でも音読では詰まりやすく、その日の体調や文章によって差があります。

親にできることは何ですか?

安心して話せる環境を作ることです。
最後まで話を聞く、急かさない、話し終わるまで待つなどが大切だと感じています。

言語聴覚士に相談した方がいいですか?

気になる場合は相談してよいと思います。
言語聴覚士は、言葉や発音、吃音への関わり方について専門的に相談できる相手です。

吃音は完全に治りますか?

完全になくなる子もいますし、多少残る子もいます。
「治る・治らない」だけでなく、「困りごとが減る」「本人が安心して話せる」視点も大切だと感じています。

まとめ|我が家の幼児吃音は、年中がピークで小1にはかなり落ち着きました

息子の吃音は、

  • 2歳半頃に始まった
  • 3歳でクリニックへ相談した
  • 4歳・年中がピークだった
  • 5歳頃から改善傾向が見えた
  • 6歳・小1現在は日常会話ではかなり落ち着いている
  • ただし音読では今も少し残る

という経過をたどりました。

吃音の経過には、本当に個人差があります。

我が家のように改善していくケースもあれば、長く続くケースもあります。

だからこそ、不安なときは一人で抱え込まず、専門家に相談しながら見守ることが大切だと感じています。

もし今、お子さんの吃音で悩んでいる方がいるなら、

「こんな経過をたどった家庭もある」

という一例として、少しでも参考になれば嬉しいです。

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  • この記事を書いた人
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しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 小学生と未就学児の兄弟を育てている母です。長男にはASD・ADHD・DCD・吃音があり、療育や学校生活、家庭での関わりを通して、さまざまな困りごとに向き合ってきました。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、実際の子育て経験をもとに、家庭・学校・療育で使える視覚支援カードや無料教材、子育ての工夫を発信しています。 「ことばだけでは伝わりにくい」「次に何をすればよいか分からない」「学習につまずいている」など、その子に合う「分かる方法」を一緒に見つけられる場所を目指しています。 子育ての困りごとが少しでも軽くなりますように。どうぞ気軽に読んでいってください☺️

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